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のほほんほわほわ

植物擬人化小説『ラベンダーさん』が読めます

刑務所内のイジメ

今日の主な登場人物

中学一年生の子猫ちゃん
「あなたは料理でも作ってなさい!」
田谷野(女王様だな……)
今回の遊びでは刑務所隊長らしい。

中学校も子猫ちゃんと同じ学校、学年のパズルちゃん
「ここで本読んでて!」
田谷野「料理以外の本が欲しいよ!」
副班長らしい。

小学4年生の悪魔ちゃん
「全部毒入ってるから」
田谷野「イジメじゃねえか!」
料理隊長らしい。

田谷野
「ハハっ、悪い子は夢の国へ連れてっちゃうぞ! 宿題のない良い国だよ!」
最近ミッキーマウスの声真似にハマっている療育施設の指導員。
毎日何かしらの理由で女の子たちに逮捕される。
逮捕すれば構ってくれると味を占めたらしい。

今日は大統領とブラックに段ボールハウス(定員数は小学生2名)
を作ってあげたが、数時間でぶっ壊れた。
ブラックは段ボールハウスの中にティッシュや鉛筆削りを入れて、
居心地をよくしていた。
ぼくは毛布をかけてあげた。
教室内にちょっとした隠れ家ができたようで、
ブラックは気に入っていた。ハヌスターみたいで可愛かった。

16時を過ぎた頃、子猫とパズルが帰ってきた。
大統領と話してたぼくを子猫が突然逮捕し、
段ボールで簡単に仕切った刑務所内にぼくはぶちこまれた。
まったくひどい話である。

子猫「フウー! あなたは料理を作りなさい、パズルは逃げないように抑えてて」
田谷野「近い近い、中学生でしょ! のしかかんないで」
ぼくは床に押し倒された。力加減できないパズルは基本、本気で来る。

悪魔「できた! これみんなゲジゲジ虫と毒が入ってるから」
田谷野「ヤダ! 食いたくない!」
悪魔「食べるんだァ!」
田谷野「ぐあっ、お腹痛い!」

子猫「悪魔、もっと作って! もっと毒をかけなさい」
悪魔「はーい」
田谷野「」そろり。
パズル「あ! 逃げちゃダメ!」
子猫「逃げたら絶対許さないから!」

その後も何度か脱獄を試みたが、ぼくは子猫とパズルに捕まり、
厳重な警備の元に監視されるハメになった。

管理者「タヤノン、下に送ってもらっていい?」
田谷野「はい」

ぼくは5時便の子たちをマンションの前にいる車まで送るために靴を履いた。
子猫「ねえ、今日タヤノン同乗じゃないよね!?」
同乗で一緒に車に乗ったら、ほとんど遊べないもんね。子猫は6時便だから。
ぼくが戻ってくればもう子猫は帰る時間だ。
その言葉は、すごい嬉しいな。心の宝物箱に入れておこう。

田谷野「大丈夫、すぐ戻ってくるよ」
子猫「すぐ戻って来てよ」

そして車にのせる時、小5のもんもんがダダをこねた。
車に乗りたくないらしい。
もんもん「嫌、走る」
爆笑したよ。
おい! なにランニングポーズしてんだ! 
そういう表現ホントにどこで覚えてくるんだ! 
走っていけねえよ!!

この5ヵ月でまったく聞き取れなかった言葉が聞き取れるようになってきたとはいえ、そういうのはどこで覚えてくるんだろう。おもしろかった。

もんもんくんの一生懸命さは、申し訳ないけど笑ってしまう。
軽度のダウン症だけど、人より長く生きてはいけないし、
親が逃げてしまったりしたけど、もんもんくんは元気に生きているよ。
不器用ながらも一生懸命。
仲良しの二年生の男の子と週明けに会うと、今生の別れだと思った相手と
再び会えたぐらい全力で抱きしめて痛い思いさせちゃったりと不器用だけど、
見ていて本当に一生懸命。
一生懸命すぎて行動がコントみたいになってしまって、ぼくは笑ってしまう。
今日もいっぱい楽しんだね。

田谷野「走るのはまた今度ね」
児童を走って帰らせるなんて、前代未聞だワ。させられないよ。
毎日ここでは問題が起こるけど、その問題も含めてぼくは楽しい。
今日はアメリカが最強の非核兵器であるMOABをアフガニスタン
落としたってニュースを見て、かなり落ちこんでたけど、
子供たちと楽しく笑ってたら、元気が出たよ。ありがとう。
まだまだ生きるけど、いま死んでも、自分の人生に納得できるぐらいに幸せ。
同じ星のことなのに、国がちがうと見える世界が全然ちがうよね。
まるで爆弾なんて落とされていない、誰も死んでない、みんな幸せ、
テロなんてない。東京はそんな快晴で、ぼくの今日はそんな日だった。
子供の世界も大人の世界も、視野の広さが変わるだけで、
そんなに変わらないのかも。大人のほうがなまじな力を
持っているだけに厄介だったり。

この教室にいる子供たちの人生には、そんなこと関係ないけどね。
そういうのはぼくたちが考えるから、あの子たちには、
自分の人生を楽しんでもらいたい。

定型発達――普通の子供たちにはもちろんいろいろ考えてもらいたいけど。

 

5時便の子を車に乗せ、教室に戻ったぼくは目をみはった。
子猫「見て、タヤノンがさみしくないように人形入れたよ!」
教室にある全ての人形、40体ぐらいが刑務所内に無造作にぶっこまれていた。
タヤノン「……」なんて言えばいいんだwwwこれ
子猫「ほら、これみんな血まみれだから」
タヤノン「こっわ!」
子猫「ほら、枕(防災頭巾)もあるからここに寝て! 
毛布ちゃんと掛けて! 手も入れて! いい!? 毒入りの朝ごはんを食べたら、昼は劇を見るんだからね」

ぼくは毒入りのごはんを食べると、人形にアテレコする
子猫ちゃんと悪魔ちゃんの劇を見た。

子猫「笑ったらフライパンで叩くからね」
田谷野「笑ってはいけない24時じゃん」
悪魔「あはは」
子猫「よし、笑わせるぞ! 私たちは笑ってもいいんだよ」

…………ぼくは度々笑って何度も子猫にフライパンのオモチャで叩かれた。

田谷野「ねえ、いま笑ってないのに叩いたでしょ!」
子猫「なんだよー」
田谷野「気分で叩いてるでしょ!イタイイタイ」
子猫「いいじゃん」
田谷野「ねえ知ってる? 刑務所ってイジめるためのところじゃないからね、
悪い人を良い人にするための場所だからね、毒食わせたりしないからね」
子猫「タヤノンはべつにいいの」
パズル「はい、暇でしょ、本持ってきた」
田谷野「何冊もってくるの!? 料理の本ばっかじゃん」
パズル「はい、あおむし(エリック・カールのやつ)」
子猫「はい、寝てて! いい!? あしたは朝ごはん食べたらあれで運動して、
また劇見て、勉強するんだからね」
田谷野「うわ、悪魔がバランスボール持ってきた」
子猫「はい寝て!!」
同僚「あそこブラック過ぎでしょ! どんな遊びしてんのwww」

仕事の後半は刑務所内でムリヤリ寝かされてたから、もう教室内で誰が宿題やっててどんなことがあったのか見れなかったわ。
面白かった。

来週はどんな遊びをするんだろうか。
絶対にしないけど、教室の様子を撮影してみんなに見てもらいたいとは思う。

油をそそぎます

本日の登場人物

シャチくん 小学5年生 
「早く引っ張って!」
乗り物大好き。今日は乗った段ボールを引っ張ってもらった。
しゃべらないと息ができないとよくイジられる。

大統領くん 小学5年生
「俺、2019年はジュニアの教室に行くんだ」
最近は来室したらこればっかり言ってる。

今の教室は小学生がメインの教室だから……。
ずっと過ごした教室ということでジュニアの教室に行かない中学生も5人いるけど。
やはり中学生は中学生専用の教室で同じ年齢の子たちと
切磋琢磨したほうがいいかもしれない。

管理者「2年後、その教室にぼくも行くから」
同僚「2年後ぼくもそっち行くよ」
田谷野「知ってた? ぼくも行く予定なんだ」
同僚「今までと環境変わんないwww」
大統領「///」

めっちゃ嬉しそうな寂しそうな顔だった。

チアちゃん 小学4年生
「魂あ~ん!」
田谷野の魂をよく狙う。食べたかと思えば吐き出すヒドい娘。

赤オニちゃん 小学5年生
「おまえはクサいメシを食うんだ!!」
こんなこと思うのは申し訳ないけど、
日本に来たばかりの外国の人みたいな可愛さがある。
もう5年生なのに……。精神的にはだいぶ幼い。みんなに言えるけど。

 

今日はシャチくんとゼロ戦ごっこをやった。
シャチ「知ってる! 田谷野さんのおじいさんゼロ戦造ってたんだよ!!」

田谷野(大声で言うんじゃないバカタレ!! 結局は人殺しの兵器なんだから!!)
魔王を倒した勇者の剣でも作ったみたいな言い方だったな。
まだわかんないよね。

大統領は今年の1月ぐらいからサッカーを習い――いや、嗜んでいるので、
5月のコート表を作っていた。

4月は都立田谷野コートが週二で入ってた。
5月は少なくなって、週一だった。代わりにいろんな地域のコートが予定表に入っていて、種類が豊富だった。

赤オニちゃんとチアちゃんは、何かの罪でぼくをしょっちゅう逮捕してた。
今日は、大変だった。あっちこっちから田谷野さん田谷野さん言われて、ぼくはひとりしかいないから、一ヵ所ずつしか回れないよぅ。でも、赤オニちゃんとチアちゃんはめげずに逮捕して、ぼくと遊ぼうとするんだから、あの根性もとい独占欲はすごいな。ある程度欲望に忠実なことは人生にとってもいいことだからね。

牢屋の段ボールに入れられて、クサいメシ(キッチンセットの料理のオモチャ)を赤オニちゃんからガンガン口に押し込められて痛かった。今までそんなことなかったけど、なんで今日はガンガン口に押し込めてきたんだろう? 原因はわからんけど、恐妻家になる予感。

それでクサいメシをふたりから食わされて病気になったぼくは病院で手術を受けた。
赤オニちゃんとチアちゃんは包丁でお腹を開けると、なぜか油を体の中にそそいだり、塗りたくっていた。

田谷野「こwwwれ、油なんの効果があるんだよwwww本当に治んの?」
赤オニちゃん「だいじょうぶです」

何っ回もクサいメシ食わされて何っ回も手術したけど、そのたびに油をお腹の中に
そそがれたwww。

ちなみにこの日、チアちゃんと赤オニちゃんはイジりがいがあって楽しかった。
チアちゃんは頭にヒマワリの髪留めを付けていたので、

田谷野「ねえチア、頭に花咲いてる! 栄養取られちゃう!!」
ってずっと言って、

赤オニちゃんはふなっしーのパーカーを着ていたので、

田谷野「ああ! ふなっしーの中身って赤オニちゃんだったんだ! 
今日はテレビのお仕事ないの?」

ってずっとイジってた。楽しかった。

赤オニ「ちがう! これは服なの!! ふ~く~!!!」
うなりながらめっちゃ叩いてくるwwwww

5か月前はひとりで物静かに人形ごっこやってた子だったのに、
別人みたい。イタイイタイ、ちょっとあなた人のこと叩きすぎよ(笑)

おい、異物混入すんじゃねえよ!! 

書きたいことはね、いっぱいあるんですよ。

ありすぎです。

毎日更新したい。でも『ラベンダーさん』も書きたい。

どっちが大切なんて決められない。どっちも大切だから。

ぼくは有名ゲーム実況者でもなければユーチューバーでもない普通の一般人だから発信力はあまりないけど、何かを作るのが大好きで、作曲したり、物語を書いている。

今の世の中はネットが発達していて、夢が叶いやすい世の中で、
だから、自分の心がいま、一番情熱を注ぐことを全力で頑張っていれば、叶うと思う。

本当に毎日更新したいけど、いまは時々の更新で許してほしいです。

 

 

 

 

 

出版社の締め切りが迫っているから!!!!!!(笑)

 

 

もうっ、本当にっ、いっぱいいっぱいあるんですよ!
職場の書きたいことが!!

融通の利かない駐車違反の緑のおじさんのこととか、ぼくがナンパまがいの行為をしたこととか(かなり誤解を招く言い方をしています)、ぼくが卒業式に行ったこととか、その日は朝4時までワイン飲んでしみじみしてたこととか、疲れてるのに翌日は子供たちに集団リンチされたこととか、こないだ課外活動で上野動物園に行って児童が迷子になったこととか、動物よりもモノレールにみんな大興奮だったこととか、お花見のこととか、春休みのこととか、療育活動とか、いま流行っている不審者ごっことか、他にもタイムパトロールごっことか異物混入ごっことか、人をジュースにする遊びとか、魂を奪い合う遊びとか、子猫ちゃんのブラックバンドの話(ぼくはもう子猫ちゃんとはバンドは組まないことにした)もあるし、ブラックくんと赤オニちゃん(このふたりはいまギャングと化している)の慰め遊びとか。

慰め遊びは泣いているフリをしているスタッフの背中をさすってなぐさめるのだが、
徐々に叩きまくって怒ったスタッフが追いかけるというえげつない遊び。
8割方、さすらないで最初からあのふたりは叩きまくってくる。

あの子たち基本的にブラックな設定の遊びが好きなんだよね。
ブラックなほうが面白いし、設定の幅が広がるからかな。


今日の登場人物は、

大統領くん 小学5年生 
大統領「ドナルド・トランプです。田谷野さんの肩を揉みます!」
ぼく「なんでアメリカの大統領がオレの肩もんでんだよ!」

最近はふざけ方に磨きがかかり、
田谷野さんと共犯して人をアイスにしたりジュースにする。
また、ラップしながら手術をして田谷野さんを殺した過去があり、
医師免許をはく奪された。しかし――。

赤オニちゃん 5年生
赤オニ「佐藤さーん」
ぼく「いま佐藤さんって言ったよねwww」
赤オニ「(しまった)――言ってない!」

2か月前から人形のレギュラーメンバーの佐藤さんはマリアに改名。しかし今週、ビッキーちゃんにまた改名した。バツ2 二回離婚している。ナメコと離婚し、いまはマリオと三度目の結婚。最初の旦那は誰だったっけ? よく痴漢される。ナメコとの間にリボンちゃんという娘がいる。

佐藤さんの姉の大山さんは先月、瀬戸ベリーちゃんに改名。しかし今週マリアになった。幸せの結婚生活を送る佐藤さんへの嫉妬から、リボンちゃんをお鍋で焼いたことがあり、逮捕された。しかし教室にある刑務所の管理体制があまりにもずさんで、度々脱走。

リボンちゃん人形。田谷野さんに度々ジュースにされる。
ナメコ人形。田谷野さんにコップにおしこめられ、度々チョコレートアイスにされる。

田谷野さん 大人。不審者ごっこの元凶。
赤オニちゃんのお気に入りの人形をジュースやアイスにしては喜んでる狂人。
そのため赤オニちゃんによく逮捕される。
ぼく「え? わたし何もやってませんよ」
赤オニ「人をジュースにしました! 逮捕です」

ブラックくん 2年生。
ブラック「アッハハハハハハハハハハハハ」
ぼく「…………――ウアァァアアァァア!!(うなり声)」


みんな昨日から学年がひとつ上がりました。

始業式の次の日だから、みんな教室に帰ってくるのが早かった。
昼食後のゆっくりタイムで。

ぼくは大統領くんと防災頭巾をまくらにして眠っていた。
すると、赤オニちゃんが来た。

赤オニちゃんは女の顔してる。構ってほしくてしょうがないらしい。
でもいまゆっくりタイムなので、遊びません。

大統領と話してると。
赤オニ「なにやってんの?」
ぼく「ゆっくりしてんの」
ブラック「ねえ、田谷野さん」
ブラックくんは仰向けのぼくにまたがり、ぼくの顔を手でふさいだ。
息ができないししゃべれない。(数日前からこの遊びにハマっている)
 
ぼく「助けて大統領、殺される――ウェッ!」バタ
ブラック「アハハハハ! アハハハハ!」
ぼく「」しわくちゃの顔を作った。
赤オニ「きゃああ」

このやりとりを三回やった。
ぼくはゆっくりタイムなのでその場から追いかけなかったが、
教室を走り回った彼らは管理者から注意された。

昼食後はゆっくりしましょう。

しかしまた走り回っていたので、ぼくはやむなくリボンちゃんをジュースにして大統領と飲んだ。
赤オニちゃん「あ!!」
田谷野「犯人は大統領です!」
赤オニちゃん「逮捕ぉ!」
大統領「ちがう、田谷野! 田谷野です!」
田谷野「ちがうちがうちがう!!」
赤オニ「刑務所まで来てください! もう離しませんからね!」

こうやってぼくを人気のない場所に連れていき独占する彼女は、幸せそうだ。

赤オニちゃん「切符とります!」

赤オニちゃんが切符を取るのに夢中になっているスキにぼくは大統領のいるスペースに戻った。

毛布をかぶって大統領とコソコソ笑いながら「「来る、来る、静かに」」と忍び笑いしていると、赤オニちゃんが毛布の上からボコボコ叩いてきて、ぼくらはテンションマックスになった。「「ウハハハハハハ」」

やがて毛布をはがされたぼくは、変顔をしてこう言った。
田谷野「オマエモ ユックリスルンダァアァアァ」
赤オニ「――ッキャァアァアァアァアアアアァァアアア」

おまえもゆっくりするんだのくだりは数回繰り返した。

春休み中は毎日ではないけどぼくはいつも言ってた気がする。

田谷野「食べたらゆっくりします」どちらかというと自分に言うような言い方で。
赤オニ「ヤダヤダ、ゆっくりなんかしないもん。いらないいらない」
彼女は嬉しそうに言うのだ。

それにしても、ぼくが教室に入った5か月前とは大違い。教室で一番成長したのは赤オニちゃんだ。ひとりでずっと人形遊びしている静かな女の子だったのに、友達も増えて、子猫ちゃんと遊んでも拒否反応を起こさないぐらい距離が近づいて、いろんなことをしゃべるようになって、いろんな遊びをするようになって、追いかけっこで体力もついて、ツッコミや、いろんな意味でぼくの背中を叩くことを覚えて。

彼女が昼ドラ並みにブラックな遊びが好きなのは、お父さんが離婚して逃げたこともあるかもしれない。

 

ゆっくりタイムが終わって、自由時間も終わって、
療育活動。
今日はぼくが読み聞かせ。
読んだ本は

くだもの いろいろ かくれんぼ
トラネコとクロネコ
もぐらバス

の3冊。

もしよかったら読んでみて下さい。

くだもの いろいろ かくれんぼ は小さい子や発達に遅れがある子に
かなりおすすめできる本だと思います。

田谷野「これはなんの果物だろう? ぼくのおしりかな?」
みんな「桃でしょ!!」

意外とウケた。


そして最後の自由時間。

(療育活動のこといっぱい書けばいいのに、短くてもうしわけない)

大統領と赤オニちゃんはレストランごっこをしていた。

田谷野「席に案内して下さい」

赤オニ「ここはガストです」
田谷野「オススメはなんですか?」
赤オニ「ハンバーグ」
田谷野「じゃあそれと、ドリンクバーもお願いします(ニヤッ)」
大統領「はーい、席はあちらでーす」
部屋の端にいる赤オニちゃんとは反対の端を示す。
そこにはすでに、コップが用意されていた。
大統領、こいつ……わかってんじゃねえか。ゴクリ。
ぼくはキッチンセットで作業してる赤オニちゃんに内緒でこっそりと
リボンちゃんとマリヤ(元大山さん)を、彼女の隣の人形ケースから取り出し
連れて行った。

そして彼女がこっちを振り向いた瞬間を見計らい――。
店員である大統領と一緒に人形が入ったコップをゴクゴク。

赤オニ「――!!」
大統領「ヤバイ来た――」
田谷野「いや、ドリンクバーだからさ、自分で取って――」
赤オニ「ちょっと!! もう出入り禁止です」

コップごとひったくられた。

赤オニちゃんのレストランから出禁を食らったぼくは、
正反対の位置にある大統領のレストランへ行った。

大統領のレストランで異物混入した食べ物を食べさせられ、ぼくは大統領病院へ運ばれた。そしてそこには医師免許をはく奪されたはずのラップ医師がいた。

大統領「YO YO 今日はどうしたんだYO!」
田谷野「変なものを食べさせられ……て!」

大統領「(スッ)はい、手術を始めます」

しかしこの医者、あろうことか食べ物を急に食べはじめ横になって眠りだした。

田谷野「あぁ! もうダメだおまえはぁ! いつも変な食べ物を出して、手術もロクにしないで、逮捕だ!!」
大統領「嫌だやめて!」
田谷野「ダメだ! もう逮捕だ!! ロクでもないことばっかしてェ!」
大統領「ヤダぁ! 助けてェ!!」

このあと、ひとりでキッチンごっこをしていた赤オニちゃんは、ぼくにハンバーグを届けに来てくれた。ぼくを出禁にしてから、ひとりでずっと遊んでたもんね。
後ろでぼくと大統領の騒がしいやりとり聞いてたら、そりゃ入りたいよね。

最後に大統領はこんなことを言った。

大統領「おれ、中学生になったらジュニア教室に行くんだ。
毎日すごく楽しいからさ。この教室でもいいんだけど、自分で行くって決めたんだ」
ぼく「別れはいずれ来るよ。でも、大切なのは今を楽しむことだよ。
ぼくは大統領が出した答えを尊重するよ――大切に想うよ」

子猫ちゃんの恋 

ほんとうは4話ぐらいに分けて書こうとおもったんだけど、
思ったよりいまの自分に体力がなくて、ささっと書いてしまうことを
どうか許してほしい。

子猫ちゃんといえば、我が教室の女王様である。
春休みが開ければ中学一年生。
先週の戸外活動で行った公園の小さな滑り台で大興奮。
精神年齢は小学三年生ぐらい。
言葉を読むのは難しいけど、聞くことのほうが上手。
人とのコミュニケーションはとれるし、
そこら辺のモデルよりもキレイなので、
本人の頑張り次第ではモデルやアイドルの夢も
叶うのではないかと思う。叶えさせてあげたいよほんとう。

うちの教室にはフーちゃんというコミュニケーションがとるのが難しく、他の子といるとパニックを起こしやすい中学一年生の子がいるのだが、そのフーちゃんには女の子の髪をひっぱるという癖がある。しかもそれは、首がカクンとなるぐらいの強さだ。

このまえも小学一年生の妖精ちゃんはトイレのすれ違いざまに二回もひっぱられ、トラウマになっている。

先週そのフーちゃんに髪をひっぱられて、子猫ちゃんは恐怖のあまり泣いてしまった。フーちゃんに悪気はなかったんだけど、この一件で子猫ちゃんの中で敵としてフーちゃんは認識されてしまった。フーちゃんは遊びたかったか、髪に興味があったからか、なんだろう? 本人がしゃべれたら理由を聞けるんだけど……。

子猫ちゃんは衝動性はないけど、よくやりかえさずに我慢していたと思う。
ぼくが小学生だったら顔面に何度もオラオラ(ジョジョより)してた。

それをなぐさめてあげたのがきっかけかな。
ぼくと子猫ちゃんの信頼関係がぎゅっと結ばれ、腕に抱きついてくる頻度が高くなってしまった。

正直かわいい子に甘えられると悪い気はしないケド、
わたしは対応に困ってしまった。
年頃の女の子だし、男性との距離感を教えないといけないけど、
う~ん、子猫ちゃんはなんて思うかな。
好きな相手から拒絶されたって傷ついたりするのかな。
下手な言い方ができないのだ。
ぼくに抱きついてきたり、毛布の中でふたりだけの内緒話を打ち明けてくれる彼女の顔は、猫のように無邪気で、お母さんにも秘密の宝物を発見したみたいで、幸福そうで……。恋の顔になっている。他の人にはツンのくせになぁ。
でもそんな彼女と秘密を共有していると、ぼくも、学生時代に戻ったような、
そんな気分になる。先生や大人には内緒の、仲間だけとの秘密。
彼女といると、忘れてしまった純粋なあの童心が、
ぼくの中の深いところからよみがえってくる。

だから距離感の注意も、
中身が見えないぐらい緩衝材や包装紙で包んだ言い方にぼくはなっている。
いまは他のスタッフが注意してくれてすごい助かってる。

昼食後のゆっくりタイムで、
「こっち来て、一緒に寝よ」なんて言われると、ぼくも人だから嬉しく思ってしまう。でも、ぼくとしては、その感情を糧に成長できるよう
うまいこと持っていきたい。

↑の発言は完全にアウトですね。
ちなみに子供たちは基本的にブラックな遊びが大好きで
(わるいことといいことの区別はできている)
いま流行っている遊びは不審者ごっこ。
ぼくが脚と顔に動物の仮面をいくつもつけて、サングラスをかけたりして、
子供たちが持っているお気に入りの人形を持っていく遊び。
ぼく「さて、今日も不審者になるか、はぁ」
同僚「その発言もどうかと思うよ(笑)」

ぼく「コドモ、ダイスキ、オトモダチニナロウ――ゥアァアァアア!!」
子供たち「「「キャアァァァァアアアアアァ」」」

数分後
子供「ねえ、いま不審者きた!」
子供2「タヤノンでしょ!」
ぼく「え? なんかあったの? いま事務室で仕事してたんだけど?」
子供3「靴下の色でわかったよ、タヤノン逮捕ぉぉぉ!」

こいつらクソかわいいな。

さて本題に戻ろう。

子猫ちゃんはふたりだけの秘密と言ってはぼくにいろんな話をしてくれた。
つい三日前も教室内で、ぼくたちはくるくる回っていた。
イメージは美女と野獣がホールの中でワルツをおどるように。
子猫ちゃんに手をつかまれて、子猫ちゃんのリードに合わせて、
ぼくらはくるくる回りながらおしゃべりしていた。
かなりドラマチックな空気が流れていた。
目がキラキラしてんなぁ……。
「タヤノンあのね、中学の制服かわいいから、タヤノンだけに見せてあげる」
かなり要約すると、彼女の話はこういう内容だった。
いや、学校終わってこの教室に来たら、バレるけどね(笑)

中学校生活――彼女の世界が一気に広がり、快晴のように見晴らしがよくなる。
かわいいんだから、いろんな恋をして、成長してほしい。

有名ピアニストの言葉だけど、
女は男を知って成長する。男は女を知ってダメになるそうだ。
だいたいはその通りだと思う。

昨日の昼食後の毛布の中で。
「ねえ、この前タヤノンだけに作ってあげるって言ったアメリカのアクセサリーさ、
まだできてないの、ゴメンね」
「いいよ、ゆっくりで。気持ちだけでもすごく嬉しいよ」
彼女の息が顔にかかる。
見つめ合ってると、なんだか地球じゃない、他の世界にいるみたい。
もしかしたら他の次元かも。

やがてぼくは毛布から抜け出し、立ちあがる。隣で子猫が毛布から顔を出した。
背後の窓から見える外は、車が絶えることなく人を乗せ、動き回り、
教室内では小さな巨人どもが今日も戦争している。
目と頭と心で、観察しなければ。
事故がないのが一番。
あったらあったで成長できる。
やってはいけないことを学べる。

どう転がっても、自分の気分でその日は
HAPPYにもBADにもなるように地球――日本はまだできている。

ぼくも、どれだけ遠くまで見えるようになるかな。

足元で声が聞こえた。
「タヤノン、大好き」
くすっと笑ってしまった。ぼくは恥ずかしくなり、一度教室内を見渡した後、
もう一度彼女に顔を向ける。

「ぼくも大好き」
「ありがとう!」

あんまり大人をからかわないでよ。
足元のきみのことも、ちゃんと見てるからさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと余韻ぶっこわすようで悪いけど、ぼくを取り合って赤オニちゃんと無言で
視線でケンカするのは、男性のぼくとしては怖いからやめてほしい。
ま、しょうがないか。
女の子ってそういうもんだもんね。

「あなたの魂うばったからね」

おもな登場人物紹介

妖精ちゃん
「にゅ」が口癖の小学一年生。
家庭の事情で施設を利用。
雪の妖精みたいに弾んだ動きをする。
将来はフィギュアスケーター

チアちゃん 小学三年生。
この前山形までチアガールの合宿に行った。
数日前にチアガールの発表会へ行き、
みごと金の盾をもらった。

赤オニちゃん 小学四年生。
今年の抱負は田谷野さん以外のスタッフを全員やっつけるらしい。
最近お母さんに彼氏ができたので、
しっかりしなきゃと思っている。
だからなのか、来室後すぐ宿題をするし、
帰りの時間になると支度も早い。
ストレスにはなっていると思う。
よい状況であってほしい。

赤鬼さん
嘘をついたらやってくる赤い色の恐竜の人形。
嘘をついた人を赤鬼の世界へ連れて行って、舌を抜く。たまに足も抜く。
赤オニちゃんが作った設定なのか、何かのアニメやお話に影響を受けたのか……。

シャチくん 小学三年生。
おんぶをゼロ戦と称し、田谷野さんに乗艦する。
撃てぇッ!!!

田谷野さん
中学生の卒業式の日の夜、友だちの
「俺さ、お母さんがお父さん欲しい? って聞いてきたから、
うん欲しいって言ったんだよね。それでお父さんが戻ってくると思ったら
全然知らないやつがいきなり家に来たから、誰だよお前!!? って叫んだよ」
という話を寿司屋で聞いて大爆笑。
かく言う本人も母親の不倫相手と数年間暮らし、
おもしろい話をいっぱい持っているのだが、
同僚からは今日、「重いからやめて」と真面目なトーンで言われた。
おもしろいのに……。虐待経験者あるあるだね。
おもしろく話してるのに周りと温度差があるって。

でも、虐待とか家庭の事情の話をしていると、
体験時よりも周りの同情する反応のほうが傷つく。
「お、おう……」←この反応が体験したことより一番傷つく(笑)

赤オニちゃん「わたしおじいちゃんいないよ」
ぼく「お、おう……」

でもぼくも同じことをやってしまうのだった(苦笑)


では、はっじまっるよ~~~~

このテンションウザいかな?

今日はまず赤オニちゃんとまるこちゃんのお迎えに行ったあと、
妖精ちゃんを迎えに行った。

送迎は時間との戦いだ。
このときは余裕があったが、いろんな子たちを決められた時間に
学校に迎えに行くので、ドライバーさんはけっこう大変。
しかも、子供たちは友達としゃべって、出てくるのが遅くなる場合があるので、
切羽詰まっている時はさあ大変。あとはそのときの道路の込み具合もあるし。

ね。

帰りの会が長引いたり、6時間目の授業でずっとチャンバラごっこして、
先生に怒られて謝るまで残らされて、予定より20分遅れて
下駄箱にやっと出てきたり……。だれとは言わないけど。

大火くんとかね。

だれとは言わないけど。

さあ本題に戻ろっと! びゅんっ!


妖精ちゃんとぼくは、チアちゃんを迎えに行った車が
戻ってくるのを待っていた。

妖精ちゃん「石があるね、何かいるかな? 動かしてみて」
ぼく「……わ!」
妖精ちゃん「ちょっと!」ぱん、ぱん!
ぼく「アッハッハ!」
妖精ちゃん「えい」
ぼく「あ、ちょっと押さないでよ、道路に出ちゃうでしょ」
妖精ちゃん「えい!」しめたぞ。みたいな顔をしている。
ぼく「ちょっと、ひかれちゃうでしょ!」
妖精ちゃん「えい!」
ぼく「はい妖精ちゃん道路に押しちゃいまーす」
妖精ちゃん「きゃあ! きゃあ!」パシ、パシ
ぼく「痛い痛いフフ!」
妖精ちゃん「もうっ!」

車内。

チアちゃん「わたしねー、おとといチアガールの発表会に行って、
そのあと焼肉食べたの。田谷野さんにはおみやげないよー!」
ぼく「なんでだよくれよぉぉぉ! なんでだよぉぉぉ」
チアちゃん「あげないよぉぉぉ!」

妖精ちゃん「見てカエルさん」指で帰る作って。
チアちゃん「田谷野さんの魂奪った! 食べちゃお!」

聖徳大使タイムだ! ぼくはふたりと同時に
会話しなけれならないんだ!!

席は、車の後部座席にぼくとチアちゃん。
真ん中の席、ぼくの前に妖精ちゃんが座っている。

ぼく「サメさん来た! カエルさん食べちゃお!」手でサメを作って。
妖精ちゃん「え!? カエルは山にいるからサメは来れないよ?」
チアちゃん「田谷野さんの魂もーらい!」
ぼく「やめろぉ! 死んじゃうだろ!」
妖精ちゃん「サメは海に住んでるんだよ」
ぼく「新種のサメだから山にも行けますぅ!」
チアちゃん「ダダダダダ! 田谷野さんの魂いっぱいもらった」
妖精ちゃん「やぁぁっぁ! 逃げるもん!」
ぼく「パク! パク!」
妖精ちゃん「届かないもん」
チアちゃん「あーん! おいしいぃぃ」
ぼく「チアちゃんの魂もーらい!」
妖精ちゃん「もうやーめた」
チアちゃん「魔法にかかってるからわたしの魂奪えませーん」
ぼく「パク」シュ!
妖精ちゃん「きゃあああ!」
ぼく「ずるーい、魔法って」
チアちゃん「見て、魂あーん」
妖精ちゃん「ここまでは届きませーん」身体をドライバーさんのほうへよせて。
ぼく「魂かえせぇぇぇ」
チアちゃん「かえしませーん!」
ぼく「バグン」がんばって手をのばして!
妖精ちゃん「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

疲れた。

読んでるみなさんも疲れたと思いますが、こんな混沌とした感じ。
たまに三人同時に相手をしなければならないのです……(笑)

なお、来室してから帰る最後の最後まで、
チアちゃんはこの――ぼくの魂を奪っては食べる遊びをしていた。

チアちゃん「見て、いっぱいもらった! 
あーん、もしゃもしゃ! 美味しい!」

ぼく「吐きだぇぇぇぇぇぇ! あ! がくっ」
このあとゾンビになってメチャクチャ追いかけまわした。

 

妖精ちゃんは他の教室へ。
チアちゃんはぼくと一緒にいつもの教室へ。

教室へ戻ってきたあとは、
教室内で赤信号ムシした赤オニちゃんとブラックくんをひたすら
追いかけまわして遊んだ。

活動のクモの巣くぐりをした後は、
赤オニちゃんといつもの赤鬼さんの遊びをした。

赤オニちゃん「わたし? わたし何もやってませんよ?」
佐藤さんといううら若きキレイな女性の人形を持って、
他の人形を踏んづけている。
ぼく「あ! あなたいま噓つきましたね! 赤鬼さん呼びまーす!」
チアちゃん「隙あり! あなたの魂もらったわ!」
赤オニちゃん「きゃぁぁぁ! もう嘘つきませーん! 許してくださーい!」

ちなみに佐藤さん扮する赤オニちゃんはこのあと
また嘘をつき、「もう嘘つきません許してください」と言い、
とうとう三回目の嘘をついたので、赤オニの世界に強制連行!

赤オニちゃん「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

赤オニちゃんの人形のレギュラーメンバーには
佐藤さん、大山さん、ウサビッチ、ウサギ、
まあ、いろいろいるけど、この日、なぜかウサビッチ
赤オニちゃんからいじめられていた。

佐藤さん、大山さん、ウサギの人形を持って赤オニちゃんは
ぼくから逃げた。

赤オニちゃん「もうウサビッチとは遊びませーん!」
ウサビッチ扮するぼく「なんでだよう! 赤オニちゃん! 遊んでくれよう!」
赤オニちゃん「やーだよぉー!」

いろんな遊びがあるなwww

 

一日が濃いっ!!!
書くことありすぎる!!!
長い!! 指疲れた!!
これが毎日あるから、本当に濃厚ですね(笑)

最後は、他の児童が全員帰ってがらんとした教室にいる
シャチくんをおんぶして他のスタッフに襲撃しておしまい。

シャチくん「行け! ゼロ戦だぁ!! 攻撃ぃぃぃ!!」
学校の帽子をブンブン振り回すシャチくん。
ぼく「バババババ!!!」
同僚「オラァッオラオラオラオラオラ」
シャチくん「やめてぁあ! ぁぁアアアッ!」
ぼく「はいぃぃぃ、墜落ぅぅぅぅ」
シャチくん「え!? 俺しか攻撃されてないからまだ大丈夫だよ!」
ぼく「いや、パイロットが死んだらもうおしまいだよ」
シャチくん「ねえ田谷野さんのおじいちゃんゼロ戦作ってたんだよ!
すごくない!? 会いたい!!!」
ぼく「いやね、戦争あったの何年だと思ってるの。
もう死んでるよ」
シャチくん「死んじゃったのか」ショボーン

そのときぼくは、もう帰ったはずのあの子の声が聞こえた。

【あなたの魂うばったから。もしゃもしゃ】

ぼく「え……部屋の中にまだ残ってないよね」

ちゃんちゃん!

最後だけホラーみたいにしちゃった(笑)

 

おしまい☆

 

隕石降ってきた!!

今回の登場人物紹介

スマイルくん「スマップ解散! おめでとぉぉぉ!」
小学6年生。アスペルガー症候群。非常にマイペース。
好きな本はポケモンの本と東京超詳細地図。

大統領くん「ドナルド・トランプも田谷野さん大好きって言ってたよ!」
嘘つけよ(笑)
小学4年生。軽度の発達障害。最近サッカーを習い始めた。
フィリピン人と日本人のハーフで男が大好き。
1日数回は「田谷野」と呼び捨てにする。

ブラックくん「あはははは! 見て! 見て! ねえ見て、田谷野さぁぁぁん」
元気な小学1年生。かなり軽度の発達障害。ほぼ普通の子。
赤オニちゃんが心を許す男の子。消防車のはしご車が大好き。

赤オニちゃん「キャー! きゃー!」
小学4年生。広汎性発達障害。最近漢字に取り組み始めた。
ぐでたまとかすみっこぐらしが大好き。
妖精ちゃんと子猫ちゃんに嫉妬中。

妖精ちゃん「抱っこして」
小学1年生。家庭のゴタゴタで施設を利用。
将来の夢はフィギュアスケーター。

子猫ちゃん「引っかくに決まってるでしょ!」
小学6年生。知的障害。体温の調節が苦手。
可愛いの女の子大好き。二週間前からタヤノンとバンドを組み始めた。
「今日も練習するんだからね! わかった?」
インフルエンザになってしまったため、ウインタースクールで
新潟へは行けなかった。残念。

ぼく「引っかくに決まってるんだ……」
最近嬉しかったことは、他の教室の子に「金髪イケメン」と連呼されたこと。
しかし鏡を見ると……。
うーん。
ポジティブに行こう。まあ普通の人。
同世代からの受けは普通だが、老人受けと子供受けは自慢できると思う。


本日最初に教室に来室したのは、同じ学校の
スマイルくん、大統領くん、ブラックくん。

最近スマイルくんは「スマップ解散おめでとぉぉぉ」
と言わなくなっていたのに、なぜか今日、スイッチが入ったように言い始めた。
ぼく「人の不幸を喜ばない。ファンの人に言ったら怒られるよ」
スマイルくん「怒られる? どんな風に怒られるの?」
ぼく「刺されたり海外に売り飛ばされたり」
スマイルくん「ホントに! じゃあ、スマップ解散おめでとぉぉぉ! アハハ」
ぼく「知ってた? タヤノン本当はスマップのファンなんだ。
はい体売り飛ばしまーす!」
スマイルくん「アハハハハ、やめ、やめて、アハハハハ」

この海外に売り飛ばしますごっこを10分ぐらいやっていた。

スマイルくんも本当はわかっている(と思いたい)はずだけど、
彼なりのふざけ方だと思う。
アスペルガーの彼は人との関わり方が本当に苦手で、
他児ともほとんど関わることができない。
ほとんどひとりで本を読んで過ごしている。
だから「スマップ解・散! おめでとぉぉぉ!」というのは、
彼なりの言葉で「ぼくと遊んでよ!」って言っているのだと思う。

ぼく「もう東京湾に沈めまーす!」
スマイルくん「沈めるってどういうこと?」
ぼく「(マジか……)息ができない状態にするってこと。死んじゃうの」
スマイルくん「ほんとに!? やったー、スマップ解散おめでとう!!」
ぼく「あ! はいもう東京湾に沈めまーす!」こちょこちょこちょ
スマイルくん「やだぁはははは! やめ、やめてください!」

このあとあまりにもしつこく
「解散おめでとう! ねえ、田谷野さん、スマップ解散して嬉しい?」

と言うので、
ぼく「じゃあ、新しくスマップ作ろっか。メンバーは……」

大火くん
善悪の区別はつくが、我慢が苦手で思ったことをすぐにする。
荒ぶる猛者。小学1年生の時すでにワニワニパニックでスタッフを
病院送りにしたり、小学6年生を泣かしていた。
小学5年生になった今ではだいぶ落ち着いているらしいが、
教室のカメラを隠したことを疑われ、持っていないと
子猫ちゃんの前でチンコを披露。
他にも、学校の友達と手に殴っていいよと言ってふざけていたら
すり抜けてしまい、顔にパンチされて切れたりする(苦笑)

もんもんくん
小学4年生。ダウン症。
意思の疎通は少し難しい。不機嫌になると友達に
顔面パンチ( ・д・)⊃)・O・)
本能で生きる。運動が大好き。

シャチくん
ADHDの小学3年生。
前にオモチャを取られたことを根に持ち、
もんもんを標的にする。
絵に書いたような典型的なADHDで、静かにするのはまだ難しい。
シャチのように無邪気。もとい残酷。

ブラックくん
問題行動が見当たらない……。
元気で明るい一年生。

ぼく「これにスマイルくんね」
スマイルくん「このメンバーやだぁ! ヤダ! ねぇ、田谷野さん、やめて」
ぼく「はい、スマイルくんは新しいスマップのメンバーです」
スマイルくん「ねぇヤダ! 田谷野さんごめんなさい! やめて! ヤダヤダヤダ」

本気で嫌がるところをぼくは初めて見た。
ちょっと遊ぶ分にはいいけど、あまりにも度を超して「スマップ解散おめでとう」
といった時には「はい! 新しいメンバーに入れまーす」
と言おうと心に思ったぼくであった。

いい方法だな。叱ることがあまり効果ない子だからなぁ。
注意はもちろんするけど。

 

このあとはぼくはブラックくんと大統領くんとサッカーをした。

大統領くんはコーチ役で、ブラックくんとぼくは選手だった。

大統領くん「はい体操始めまーす!」
ブラックくん「寝ちゃお!!」
ぼく「コーチ、寝てる人がいますけど!」
大統領くん「おい、ちゃんとやれよ! はい、体操しまーす!」
ブラックくん「走っちゃお!」
ぼく「コーチ、あの人走ってますけど」
大統領くん「おい何走ってんだよ! いま体操時間だぞ!
はい、それじゃ、今度はあそこにシュートしまーす」
ブラックくん「シュート! シュート」
大統領くん「おいオレに当てるんじゃねえよ!」
ぼく「コーチwwしっかり指導してくださいよwww
ぐだぐだじゃwwwないですか」

大統領くん「あそこにシュートするんだよ!」
ぼく「シュート!!」
大統領くん「田谷野ナイス!! オレも入った!!」
ブラックくん「疲れたので寝まーす」(防災頭巾と毛布を持ってきて)
ぼく「ちょっとコーチwwあの一年本気で怒ったほうがいいんじゃないですか?」
大統領くん「おい、ゴール前で寝るんじゃねーよ! おい!!」
ぼく「もうwwwメチャクチャじゃんww コーチしっかりしてくださいよww」

そしてぼくもブラックくんと一緒に寝ると。
大統領くん「ブンブンハローユーチュ~ブ!」
ぼく「なんでユーチューバーが起こしに来るんだよ(笑)」

文字に起こすとけっこうあっさりした感じになってしまったが、
実際にはもっと濃かった。ホントにコントみたいだった。

それにしてもブラックくんはすごいと思う。
小学一年生でもう、ふざけ方が分かっているのだから。
分からない子だっていっぱいいるんだもん。
本当にすごいと思う。

 

この後は妖精ちゃんに絵本を読んであげた。
「とっとこトマちゃん」と、
「とっぺんのとけい」

妖精ちゃん「とっぺんって変な名前」
ぼく「そうだね(あ、やっぱりそう思うんだ)」

読み終わると療育活動のカレンダー作りの時間にちょうどなった。
ぼく「はい、行くよ」
妖精ちゃん「抱っこして」
ぼく「せっ」

軽いなぁ。ほんとうに雪の妖精みたい。ぼくは妖精ちゃんを降ろした。
妖精ちゃん「ここじゃないあっち」
妖精ちゃんはぼくの脚にしがみついた。
最近よく抱きつく。
ぼく「ちょっとうごけないよ」
妖精ちゃん「このまま連れてって」
ぼく「このまま引き連れと!?」

結局他のスタッフに足を持ち上げられ妖精ちゃんは連行された。

お雛様とお内裏様の形の紙に、折り紙を貼ってカラフルにして、
鉛筆で顔を書いてあげてそれをカレンダーに貼るのが今回の活動。

スマイルくんは活動中、集中ができなくて度々テーブルから
離れて窓へ移動していたが、ぼくが説得しに行くと、
ぼくに抱きついてテーブルに戻った。
これを三回ぐらい繰り返した。
そのたびに抱きつかれた。
抱きついてもいいと認識されるぐらいには、信頼されているらしい。
他の人に抱きついているのは見たことがない。

発達障害全般に当てはまりやすいことだが、
実際の年齢の3分の2ぐらいの精神年齢だと本当に感じる。
12歳のスマイルくんは、実際には心の年齢は8歳ぐらいかもしれない。
今日もおんぶをしてと頼まれたし。
これが難しいところで、心の年齢が幼くても、
女の子の場合は男女間の距離も教えないといけないので、
甘えたくてくっついてくる子猫ちゃんをぼくは拒否しなければいけない。

男の子ならいくらでもおんぶしてあげるけど、
それを子猫ちゃんに見られると「ずるい」と言われる。
「女性にやってもらって」と拒むと、「タヤノンがいいの」
と子猫ちゃんは言ってくる。難しいね。察してくれよと思うが。
個人的にはそういってもらえて嬉しいけど。ごめんね。


活動後は子猫ちゃんのバンド練習に参加した。
子猫ちゃんはキーボードでアフリカン・シンフォニー
なる謎の曲を演奏し、ぼくはドラムでリズムを刻んだ。

そして赤オニちゃんとパズルちゃんと子猫ちゃんと一緒に、
隕石ごっこをした。具体的な遊び方としては、
ぼくが両手をグーにして、
「隕石降ってくる! みんな滅んじゃう!!」
と言って赤オニちゃんたちに襲いかかる遊び。
みんなは空気入れを使って必死に隕石が落ちないように抵抗していた。

この遊びは受けがかなり良かった。

最後は子猫ちゃんと赤鬼ちゃんと一緒に
人形遊びをして終わった。

赤オニちゃん「ぼくトカゲ。ヒコザルの耳の中入っちゃおう」
赤オニちゃん「ふえぇぇ、やめてよ~」
ぼく「トカゲ、逮捕だ」
子猫ちゃん「バイクぶぅぅうぅん!」
ぼく「おい、スピード出し過ぎだ! 逮捕するぞ」

この遊びで機嫌がよくなったのか、
子猫ちゃんはぼくだけに秘密を打ち明けてくれた。

子猫ちゃん「みんなには内緒ね。これチロルチョコ、友達にもらったの」
ぼく「おい何持ってきてるんだww」
子猫ちゃん「言わないでね」
ぼく「言わない言わない」
子猫ちゃん「おうちに帰ったらね、お母さんに内緒で冷蔵庫に隠しとくの。
でもあの人すぐ捨てちゃうから、すぐに食べるの」
ぼく「そうかそうか(笑)」

そして帰る時。
子猫ちゃん「わたしタヤノンと出る!」
赤オニちゃん(イラッ)
子猫ちゃん「ほら、疲れてんだから荷物持ちなさいよ!
エレベーターの中にもちゃんと来てよ」

そう言って子猫ちゃんはぼくの腕に抱きついてくるのだった。
いま拒絶したら……絶対不機嫌になるだろうな。
ま、時がきたら本人から自然に甘えなくなるだろうし、
今ぐらいはいいか。

そしてぼくはエレベーターの人数の都合上階段で一階まで降りた。
子猫ちゃんがぶつくさ文句を言ったので、
なだめる同僚の声が聞こえた。

エピソード・シャチくん

シャチくんは小学三年生の男の子。典型的なADHD。

シャチの人形が大好きで、持っていると落ち着くため、

だいたいいつも持っている。

 

ADHDというより、前世はシャチだったのでは?と思うぐらいに

元気で無邪気。時に残酷。

よくしゃべったり、落ち着きがないため叱られてしまう。

叱られない日はない。叱られランキングNo,1.

乗り物が大好きで、レゴで自作した999を持っているが、

よく壊れる。しかも床に置きっぱなしにして、人に壊されると怒る。

キャプテン・ハーロック、銀河鉄道999、宇宙戦艦ヤマトに詳しい。

ぼくの世代でも知っているやつは少ないぞ。

実際の戦艦大和や三笠についても詳しく、三笠については記念艦にも

行ったことがあるそう。

 

将来の夢は車掌さん。

週4の施設利用。

 

よくダウン症のもんもんくんのことをバカにする。

これについてはもんもんくんに非があるが、

小学4年生のもんもんくんは

精神的には1年生ぐらいだからかなりしょうがない部分がある。

不機嫌になると顔にグーパンしてしまったりと……。

 

今日はそんな彼のお話。

 

今日の療育活動は、良いことの発表。

「だれが。いつ。どこで。何をした。そのときの気持ちは」

この言葉が書かれた紙を見ながら嬉しかったできごとを

皆の前で発表するのだが、山形県にSLに乗って行ったことを

発表していた。一番長くしゃべることができて、誇らしげで良かった。

 

6時便でみんなを家に送る車の中で。

ぼくは手でサメを作っていた。

ぼく「いただきまーす」

シャチくん「わたしは神様です」

ぼく「神様!?」

シャチくん「そうです、人間を食べるのをやめなさい」

ぼく「だってお腹空いてるんだもん」

シャチくん「わたしがご飯をあげましょう」

ぼく「わーいわーい」

シャチくん「ついでに体を大きくしてあげましょう、ビッグライト!」

ぼく「わぁぁぁぁぁ!」すぼめていた指先をパーのようにする。

シャチくん「それでは私は天国に還ります」

ぼく「天国っていいところですか?」

シャチくん「いいところですよ。食べ物は美味しいし、気持ちがいいです。

肉食のサメは、肉食のサメの天国へ行きます。

でもジンベエザメは肉を食べないので、人間と同じ天国へ行きます」

ぼく「マジか!?」

シャチくん「ちなみにわたしの名前はかみぞうです」

ぼく「かwwみwwぞうwwww」

 

こんな微笑ましいやりとりがありました。

 

シャチくんはいつもエネルギッシュだけれど、

五年生の大火くんに泣かされた一年生の妖精ちゃんに

絵本を読んであげたりと、思いやりを持った男の子。

 

きみならきっと、いい大人になれるよ。

高校生でたぶん、相当やんちゃしそうだけど(笑)

ハリー・ポッターと呪いの子 学生時代となんら変わらん

こんにちは!

 

インフルエンザにかかってしまい、療養中です。

なので、具合が悪くなる一日前に買った

ハリー・ポッターと呪いの子を読みました。

 

ハーマイオニーは頭が切れるし、

ロンはいい感じに空気を緩めてくれるし、

ハリーは悩んでるし、

ドラコは相変わらずハリーにネチネチ言ってるし、

学生の頃とまるで変わらない(笑)

 

しかもだぜ? 変わらないのは性格だけじゃなく、展開もだった。

 

何か問題が起こって、マクゴナガル先生を困らせて、

禁じられた森へ行くというハリー・ポッターシリーズの

王道パターンを見事に披露していた。

 

こいつら……40代になって何やってんだ……。

 

マクゴナガル先生ももう御年94歳なんだから、

いいかげんいたわってあげてよ。

 

特に今回のハリーのマクゴナガル先生に対する仕打ちは

ひどいものがあった。

 

ハリーの息子であり、主人公のアルバス・セブルス・ポッター

(すごい豪華な名前)

は、ドラコの息子のスコーピウス・マルフォイと仲良し。

 

でも、ハリーとしては自分の息子がドラコの息子と仲がいいことが

面白くない。

 

そこで、忍びの地図をマクゴナガル先生に渡して、

24時間ふたりを監視してください。

もし会っていたら、すぐに引き離して知らせてください。

もしイヤだというなら、魔法省は全力を挙げてホグワーツに圧力をかけます。

 

ハリィィィィィ! マクゴナガル先生をイジめないで!

 

ハリーも魔法法執行部の部長となり、けっこうな権力を持ってるから

恐ろしい。でも息子のことで頭がいっぱいでも、もうちょっと

考えてっ!

 

94歳にもなって元教え子から脅されないといけないとは、

マクゴナガル先生が不憫で仕方なかったよ。

 

 

物語としてはタイムスリップものなので、

オールスター大集合。あの人も「あの人」も出る。

出て欲しいところで出て欲しいキャラが出てくるから気持ちよかった。

 

訳に関しては……

 

ときには代償は支払わねばならぬものだ

 *1

 

ハリーたちがいつまでも変わらないように、

訳者もまた、変わらないのであった。

 

なかなかいいオチでしょう?(笑)

 

最後に、私が作中で一番心に響いた言葉を紹介します。

 

不思議ではないか? 内なるものから何が出るかは

 

リリーと同じ雌鹿の守護霊を出した時の、スネイプ先生の言葉。

スネイプ大好き!!

*1:セブルス・スネイプの言葉から引用

もっとヘミったりスピりたいですね

今週のお題「新しく始めたいこと」

 

新しくってわけじゃないですけど、

もっと自分の霊感を高めて、いろんなアイディアに刺激されて、

物語を作っていきます。はい。(説得力なし)

 

後いま私インフルエンザにかかっています。

読む時はマスクしてください。

最近のインフルエンザはすごいですからね~(精いっぱいのギャグ)

 

 

 

大人になって念願の神棚を設置してからというもの、

いろんなものを視る機会が増えました。

(神棚ってパソコンみたいだと割と思う。失礼かしら)

 

ヘミシンクCDを聴くようになってからはさらにその頻度も多くなり、

ぼくの霊感も少しは上がったようです。

 

人の守護霊が視えたり、生霊というか念に抱きつかれたり、

なんかモフモフしたものに襲われたり、

天使の歌が大音量で聞こえて起こされたり。

 

世の中って、実は思っているよりもずっとずっとファンタジーなんだなって

感じて。

 

こういう風にスピスピ言っていると

まだまだ変な目で見られがちな世の中ですが、

もっとみんなにも視えればいいのに、そう思う。

 

だってさ、日本なんてこんなに神社やお寺がたくさんある国なのに、

なんでみんな視える人には冷たいんだろう?

もっと視える人が増えればいいのにねえ。

 

たまに私も、全部私の妄想なんじゃないかな?

って思ったりするけど、う~ん。

でも体に病気の予兆はないしねえ(じゃ頭の病気か――って失礼な!)

 

とゆわけで! お金に余裕ができたら

ヘミシンクCDのゲートウェイ・エクスペリエンスの続きを買って、

あとは、ラベンダーさんを書いていくということで!

 

なんだ、いつも通りじゃん。

新しい訳じゃないって前置きしましたから!(逆切れ)

スマイルくん「スマップ解散! アハハ」 ぼく「……(困惑)」

スマイルくんは自閉症で6年生。

 

いつも笑っているのが特徴。

施設での過ごし方は各ポケモンについて詳しく書かれた本や

東京超詳細地図(何が面白いのかしら……こだわりがあるらしい)

をひとりでずっと読んでいたり、トミカをひとつ持って

寝っ転がりながら動かすのが好き。

帰りの支度がとにかく遅い。

一番最初に準備をし始めたのに、なぜか一番最期に靴をはいている。

連絡帳しまってジャンバー着てランドセル背負うだけなのに……。

と言ってしまうのは愛がないな。

マイペースである。

 

ポケモンのソーナンスにすごいよく似てる。

口癖は「無能ラプラス」(笑)

 

彼曰くラプラスは無能らしい。

ポケモン廃人のみなさん、ラプラスは本当に無能なんでしょうか?

 

今日は、そんなスマイルくんのお話。

 

スマイルくんは人の不幸を喜んで笑ってしまうクセがある。

 

1月の上旬にぼくが事務所に入った大火くん

(大火くんは、顔も性格もマルマインに似ている。

いつ爆発するかわからないし、本人も悪いと分かっててそれを面白がっている)

を叱ったことがある。

 

それを面白がって、2週間ぐらいずっと会う度会う度に

「いっくんさ、大火くんのこと怒ったでしょ、アレすごい面白かった」

と言ってきていた。

 

このときはスマイルくんとの一日の会話はだいたいこれで終了。

 

最近スマイルくんがこういうこと言うんですよと同僚に話していたら、

ドライバーさんが、それ車の中でもずっと言ってるよと言ったので、

衝撃が走ったのを覚えてる。

 

マジか!? あいつ車の中でも言っていたのか!!

 

ぼくは送りの同乗には乗ったことがないので、

(ぼくが施設内に残っていたほうがみんなの安全性と幸せゲージが高まるため)

どんなワールドが広がっているのか全くわからない。

かなり興味がある。

 

たまに同僚から話を聞くと、マジか!? そんなこと話してんのか!?

と衝撃が走る。

(赤オニちゃんはいっくんと結婚するんでしょ? とか)

 

ちなみにスマイルくんに人生で一番おもしろかったことは? とこの前聞いたら、

「いっくんが大火くんを怒ったこと」

と返答が返ってきた。

あれが人生で一番面白いこととは……。

もっといっぱいスマイルくんを楽しませてあげられるな。

 

人が叱られるのを見ると、楽しんでしまうマズい傾向にあるので、

なんとかしないといけませんね。

 

そんな流れで、最近は

「いっくんさ、この前大火くん怒ったでしょ」

から

「スマップ解散! スマップ解散! アハハ」

になっているのだ。

本人にはあまり悪いという自覚がないので、ちょっとずつ気持ちを教えている。

例えばスマイルくんが勝手に人のオモチャを取ってしまった時、

いっくん「ねえ、スマイルくんがそういうことすると、いっくん悲しい」

スマイルくん「いっくん悲しいの、アハハ、ねえ悲しい?」(超笑顔)

 

だめだこりゃ。

 

でもちょっとずつ相手の気持ちが分かるようにはなってきている。

このまま不幸を喜んでしまうクセを矯正していこう。

 

そして今日。ぼくは自分からスマイルくんに絡みにいった。

いつもひとりぼっちだからなぁ……。

赤オニちゃんやブラックくんがぼくを独り占めするのだ。申し訳ない。

だが今日は赤オニちゃんやブラックくんの申し出を強制的にやんわりと

断って、スマイルくんにちょっかい出してみたぜ!

 

いっくん「やあ、ぼくパーシー。あ、投げないで! あ~骨折れた~!」

(機関車を持って)

スマイルくん「あははは、骨折れた~」

いっくん「クソパーシー」

スマイルくん「アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

あれ? これは矯正するどころか悪化しているのでは……??

ま、こういうこともある。

クソラプラスを見習ってクソパーシーとつぶやいてみたら、

スマイルくんはめちゃくちゃツボって大笑いしていた。

あそこまで大笑いしたの初めて見たわ。

 

でも、この一連のやりとりのおかげでスマイルくんの信頼を得たのか、

ぼくがブラックくんと大統領くん(大好きくんだっけ?)

と警察ごっこをしている時、ふだんは自分からアクションを起こして

行動しないスマイルくんが歩いてきて、

「赤信号ムシしちゃお」

と入ってきたのだ!

 

当然警察であるぼくとしては、捕まえてドリルで首やお腹に穴を開けてあげました。

スマイルくん「やめて! アハッ、や、ヤ~ダ~アハハッハ!」

 

いずれにせよ自分からアクションできてよかった。

今日は海面に上がってきたジンベエザメかマンボウ並みに良いものが観れた。

それぐらいスマイルくんは自分からアクションを起こすことが珍しい。

できるはできるけど、あまりしない。

この調子でもっと機会が増えればいいと思う。

 

今日一番のぼくの驚きは、大火くんがおちょくったおかげで

たっくんが怒って走り回っていた時、スマイルくんが

「助けて」とぼくを頼ってきたことだ。

これも珍しい。

というか、ちょっと一緒に遊んだだけなのにそんなに信頼してくれるのか!

大人になった時騙されないように気を付けさせなきゃ。

 

そんなこと言わなくたっていっぱい助けてあげるよ~。

ぼくはきみのことも大好きなんだから。

赤オニちゃんの超高性能バッテリー。モバイル業界衰退の危機!

節分も無事終わりましたね~。

それにしてもどうして鬼を追い払うのに豆を投げるんだろう?

豆投げて本気で鬼が追い払えるとでも思っているのかな^^?

なんで剣じゃないの?

昔の人は頭ヤバいんじゃない?

 

とか言ってみる(笑)

 

あれは魔目が変化して豆になったとかだったっけ?

諸説あるみたいだけれど、結局こういうことでしょ。

「豆いっぱいあるしこれ投げれば良くね? オレKASHIKEEEEEEEE」

 

これだ! ※ちがいます

 

さて、そんなこんなでぼくが担当した2月3日の療育活動の豆まきも

無事大成功を収めたのですが、

ぼくは鬼のお面を作った牛乳パックを被ってロボットになって

遊んでいました。

 

パペットマペットの被り物を白くした感じをイメージしてもらえれば

OKです。

 

「ガガ、赤オニちゃんやっつける! スマイルくんやっつける! ガガ

たおす! お腹に穴開ける! キュィィィィィィン」

 

(両手をドリルにして、悪い子は手術して良い子にするから、

お腹に穴開ける! って言いながら遊ぶとけっこう受けが良い)

 

こんなこと言いながら子供たちと遊んでいました。

 

もんもんくんは本気でこのお面が怖いみたいで、

同僚からはホラー映画に殺人鬼として出て来そうとか

ジェイソンとか言われています。

あと妖精ちゃんは本気で泣きました。

ブラックくんは元気すぎて1年生って感じがしないけど、

妖精ちゃんも1年生だもんね。

 

そして段ボールで携帯電話ぐらいの大きさのバッテリー

を作ったんですけど、赤オニちゃんがどうやらこのバッテリーを偉く気に入り、

ぼくは取られてしまいました。

 

赤オニちゃん「こっちだよ~」

取り上げると

赤オニちゃん「あ、返して~、バッテリィイィィィ!」

 

可愛すぎでしょ。

 

再び渡すと

「もう! バッテリーは返しませんからね」

やっぱりかわいい(笑)

 

しかもこのバッテリーは何がすごいかと言うと、

ボタンがついており、赤オニちゃんの設定では

爆弾や針が発射できるのだ。

 

ちょっと待ってくれ。

 

バッテリーとは電池のことだ。

エネルギーを蓄えておくためのものだ。

電力を生み出すだけの機器であるはずなのに、どうして

そこから爆弾や針が発射されるのであろうか。

 

いや待て。赤オニちゃんのやっていることは、実は的を射ているのかもしれない。

お店で例えれば、寿司屋がそうだ。

いまの時代の寿司屋はもう、寿司だけではやっていけない。

ぼくが小学生の頃は回転寿司でケーキが流れるなんて

なんだか変なんて言われたりもしたが、

いまの寿司屋はデザートもフライドポテトもラーメンもコーヒーもあって、

とにかくバラエティ豊かに消費者様の要望に答えなければ生き残れない。

 

つまり!

 

バッテリー業界も、もうただの質の良いバッテリーだけでは生き残れない

時代になっているのだ!!!

そしてお客様のニーズに答えた結果が、

赤オニちゃんの世界では爆弾と針が発射できるバッテリーなのだ!!

 

なんということだろうか。

 

これは恐ろしい時代だ。

ただのバッテリーですら様々な要望に答えなければならないとは……。

本当に恐ろしい時代になってしまった。

一体どこの誰が、バッテリーという電力を蓄える機器に、

そこまでのクオリティを望むのだろうか。

世の中にはいろんな人がいる。ぼくが知らないだけで、きっといるのだろう。

 

そして次の日、このバッテリーは更なる進化を遂げた。

ぼくが赤オニちゃんをふと見ると、

赤オニちゃんはバッテリーを耳に当てていた。

 

 

これは……!?

 

 

爆弾や針を発射するだけではない。

なんと、携帯電話にもなるのだ!!

 

なんということだろうか……。

バッテリーそのものに携帯電話としての機能も備わっているのだとしたら、

これでは本末転倒にも程がある。

 

携帯電話の存在意義とは一体……。

 

そもそもこれはバッテリーなのだろうか?

ここまで来たらむしろ携帯電話といったほうがしっくりくる気がしなくもないが、

あくまでこれはバッテリーである。

バッテリー本体に爆弾と針を発射する機能と、携帯電話の機能が

備わっているのである。

 

これは危うい。モバイル業界の危機だ。

バッテリー業界の進出によって、モバイル業界が衰退してしまう可能性が出てくる。

携帯がなくても、何でもバッテリーだけで事足りてしまう時代が来るのだ。

 

そのうちバッテリーがひとつあれば、

移動もできる。食事もできる。ゲームもできる。会議もできる。戦争もできる。

子供も作れる。なんかエロいこともできる。だれかを救える。

 

そんなことができる時代が、来ないと思いたい。

でも、日本だったら来そうな気もする。

 

バッテリーとは、いったいなんなのだろう。

 

それはきっと、赤オニちゃんにもわからない。

Paper Love Story ピアノオリジナル 弾いちゃった♪


Paper Love Story piano original

 

夢なんかどこにあるんだよ! いつもいつも、絶望しかないよ。

ジャンヌ!

 

    ――ラベンダー

 

高校生の時、まだ音楽を先生に習ってもいない時に作った曲です。

ねえラベンダー、ぼくが小説を書くことになるって、君は知っていたの?

歌詞の内容、特に2番の歌詞なんて、もろ『ラベンダーさん』の内容だよね?

今のぼくのためにあるような音楽だと思う。

これってすごい奇跡だよ。

 

 

 

ペーパーラブストーリー

 

偶然手にした本のように 突然現れたきみ

見るものすべての形を変えて はじまるよ物語

 

第1章 きみと出会って 恋に落ちます

第2章 もだえ苦しみ 時が過ぎます

 

甘美なセリフ 叙情的な文章

ただの言葉の羅列じゃないみたいだわ

同じとこを何度も 読み返し次を予想

オチはまだまだ先みたいね

 

薄っぺらい紙のように 今にも破れそうな恋(泣)

いつしかぶ厚い愛になるように めくるめく ページ

 

 

 

にじんで 文字が読めない 何が起こったの?

上げた顔 暗い部屋の中 ひとり取り残され

 

強制送還 立体的な世界

感情を消して決められたことに打ちこむ 来る日も

 

 

 

第3章 白いカラスに カボチャのオバケ

第4章 結ばれますよ 感動のフィナーレ

 

オーケストラの 魔笛が響く

いよいよ舞台も佳境に来たみたいね

森、海、砂漠の先の 社交界へ行くの

そーゆう壮大なスケールなの!

 

全世界が待ち望んでいる 完全無欠の大長編

続きを書くのはいつでも私! 思い通りのはず!!

 

 

 

大事なところが白紙なの ここから先がわからない

行き詰った時思い出すキャラは いつも きみ

だから!

 

起承転結を超えて今 新たに始まるラブストーリー

ハラハラドキドキワクワクするよ フィクション じゃあありません

作者の 実体験

第22輪 ペパーミント

だいたい、なんであんな柑橘野郎が人気なんだ?

すぐにでもこのイングランドで一番の精霊になってやるさ!

 

           ――ペパーミント

 

スーツ姿のペパーミントの写真

 

意識を取り戻すと、オレは炎の海の中に沈んでいた。

原子爆弾とまではいかずとも、ダイナマイトの火力でこの威力。

火のエネルギーは好物だが、こんなネガティブなエネルギーは

食えたものじゃない。

霊体がそわそわする。

消えかけのホログラムのように不安定なオレの体は、

上の次元まで飛んで行ってしまいそうな浮遊感を持っていた。

おそらく魂に少し傷が入っている。

辛い。息がしづらい。不快な振動数で体が震えている。

とっさに香りと念で防御できたから良かったが、

もっと傷が深かったら死んでいた。

最悪転生ができなくなっていたかもしれない。

 

(魂に深い傷ができたり壊れたりすると、

転生自体が難しくなってしまう。魂を破壊するエネルギーは

いろいろあるが、代表的なエネルギーは

核やマイナデスアルコール、深い怨念だな。

死んでまで魂の治療に苦労したくはないし、死ぬときは健康に死にたい

by オレンジ)

 

周りを見ると、サンタたちは……。いなくなっていた。

オレの周りでは黒いドロドロした液状のものがいくつも動いている。

いや、まて。……もしやアレか?

サンタたちはもともと、だいぶ体をマイナデスアルコールに侵されていた。

霊として体が半分機能していない状態で、あんな大爆発に

巻き込まれたら、モロにダメージを食らう。

それにしても……おぞましい光景だ。あれは、おそらく生きてはいるだろうが、

ちゃんと転生できるのだろうか?

あのまま死ぬこともできず生きながらえるのだとしたら、

かなり酷だ。

 

オレは考えるのをやめた。あの黒い液状のものに意思や思考があるとは思えない。

もしかろうじて感情があったとしても、あまり考えたくはない。

ただ、自分がああならなくてホッとする。

 

――三太は!?

 

まさか三太もあのどろどろに!?

「三太ァ! 生きてるか!」

炎の中で三太に呼びかけるが、返事はない。

この炎はキツい、今の調子だと持ってあと数分が限界だろう。

それまでに三太を見つけられるか……?

 

アロマ連合のナイトとしての立場。残りわずかな体力。サンタ界の現状。

いまサンタ界の現状を知っていて、ジジイに連絡できるのはオレだけだ……。

 

オレは姿を変えた。残りのわずかな体力を振りしぼって、ハヤブサになった。

ハヤブサは炎の海の中を突っ切って、薄暗い森に出た。

オレは三太を見捨てたとは思わなかった。

しょうがない。

いま一番マズいのは、このサンタ界の現状を外に伝えられないことだ。

三太を助けてオレもおだぶつじゃ、それこそ敵の思うツボだ。

 

そもそも三太は頭がおかしい。

だってサンタ界がこんな悲惨なことになっちゃっているのにもかかわらず、

いまだ世界機密の情報が知られたらマズいなんて言って、救援を求めないのだから。

頭がおかしい。

読者のみんなもそう思うだろ?

さっき見たところ、もう正気を保ったサンタはいなさそうだ。

このマイナデスアルコールの濃度から、おそらく全員頭がおかしく

なっているにちがいない。

こんなサンタ界だったらいくらでも情報や機密文書なんて盗み放題だろ?

それだったらとっとと救援を呼んで、サンタ界を早く立て直して

ガードを強くしたほうがいいだろうに。

今の時点で情報が盗み放題なのに、救援を呼ばないなんておかしすぎる。

ひょっとしたら、三太自身が植物至上主義者だったりしてな。

だれが根でつながっているかなんてわからないし、もしこれが

ミステリーだったら、ありがちな展開だろ?

 

オレはハヤブサの姿から元の姿に戻り、

スマホを取り出してジジイに連絡しようとしたが、

呼び出しボタンを押そうとしたところで……。

 

(ジジイというのはアロマ連合のお偉いさんで、

オレの師匠をふてぶてしく名乗る傲慢な青年だ。

一見若々しい姿をしているが、その実老成していて、

第六文明期でかの『ガソリンツリー』との雌雄を決した戦いは

映画化もされている。会うたびに決闘を申しこんでいるが、

いまだに勝てた試しがない。おいぼれのくせに。

ちなみに部屋のドアを破壊されるとものすごく怒る

by オレンジ)

 

指に、力が入らない。押そうとしても、見えない壁に

ジャマされているみたいに指が進まない。

 

……。

 

そうだ! 礼名契約だ! あの厄介な契約を解除しない限り――

あるいは三太に許可をもらわないと、救援を呼ぶことができない!

いや――もし三太が死ねば……。

契約自体が反古になる。

 

オレだってできることなら三太を助けたい。

結局オレたちはニンゲンの奴隷だ。

精霊として、大人ぶって好き勝手やっているニンゲン共を導く役割を持ってはいるが、

どう生きるのかなんてニンゲンの勝手だ。オレたちは強制はできない。

サンタ共だって、心の中では反ニンゲン派のやつなんてたくさんいるだろう。

それなのに、欲しがるばかりで何も還元しないニンゲン共にせっせと

プレゼントを作って渡さないといけないなんて……。

オレだったら、維管束が煮えくりかえる想いだ。

三太なんて見た目からしてマジメだから、きっと苦労が絶えないだろうな。

ニンゲンの奴隷としてあと何千年も働くぐらいだったら、

いまここで死んだほうが幸せだろう。

それに、契約も反古になる。そうすれば救援を呼べるし、オレが

ラベンダーの部屋に侵入した事実もバレない。

 

……いかん。オレは手で額を押さえた。

どうやらオレも、マイナデスアルコールに体が蝕まれてきているようだ。

三太をいますぐ探しに行こう。 

 

オレは炎の中に飛びこんだ。三太はどこにいる?

 

そもそも、こんな魔界みたいになったサンタの国を

オレと三太とマノンの3人だけで救うこと自体、最初から無理がある。

サンタ共は全員半狂乱状態で、敵みたいなもんだ。

おまけに不気味な生き物もいるし、いろいろとヤバそうな次元だ。

 

サンタ界がこんな事態になっていると知っていたら、絶対に来なかった。

ラベンダーに変態扱いされたほうがまだ楽だ。

 

頭が痛い、視界がかすんで霊視もうまくできないし、何より体がブレる。

自分が動かそうと思っていない方向に、時々手足が動いてしまうことに、

マイナデスアルコールのヤバさを実感した。

 

炎の中やみくもに走っていると、オレは三太を発見した。

三太は仰向けになって倒れていた。

また子供の姿になっている。直撃を喰らったようだった。

「おい、三太」

ひどい傷だ。皮膚は赤黒く焼けただれ、顔が顔の形をしていない。

体が少し溶けている。

三太を見つけて安心したせいか、オレのひざはガクリと崩れた。

力が入らない。呼吸をする度に体内にマイナデスアルコールが

入ってきて、体を蝕んでいく。

もう、三太を背負ってここから脱出するのも無理なようだ。

 

オレと三太はここで死ぬことになるだろうが、

かわいそうなのはマノンだ。

自力で人間界に帰っていくのは難しいだろう。

さっきから姿が見えないが、無事だろうか。

だいぶ離れたところで様子をうかがっていたのは覚えているが、

爆発後はどうなったんだ?

 

オレは自分の選択のミスに気づいた。

三太を助けようと炎の海に飛びこむよりも、

マノンにスマホを渡しておくべきだった。

 

あぁ、もっといっぱい女を抱くべきだった。

あの子もあの子もあの子も、まだ落としていない子が

たくさんいたのになぁ。

 

死ぬ間際に後悔すると、たいていロクなことにならない。

オレは最期の体力を使ってオレンジの香りを空間に

響かせた。

 

暖かくて、冷たい心を溶かすような甘い香りだ。

 

不安が少しだけ薄らぐと、オレは目をつむった。

奴隷仲間同士、仲良く行こうぜ。

小さなサンタよ。

 

頭に歌が聞こえた。メロディーが流れてくる。

どうやら、死後の次元がオレたちを受け入れようと

門を開けたらしい。

 

 

 

冥府の門は開かれた。

湯を沸かせ、料理を運べよ彼の地へと

針が12を刺した時

赤いザクロは地に落ちる

行く年くる年四季折々

 

ちがう、これは詠唱だ!! 誰かが唱えているんだ!

 

「『社交の草』の名において命ず――整えよ」

 

緑色の風が颯爽と新鮮な空気と霊気を運ぶと、

大火事は消え、荒れた土地に命が芽吹いた。枯れ木は花を彩り始める。

 

オレの体と三太の体に霊気が入り、良質なエネルギーが体内で循環を始めた。

助かった! もう少しで宇宙に召されるとこだった!

周りの魔界みたいな世界が、人間界程度にはマシな光景になった。

 

「どうしたオレンジ、らしくないね。

オレンジ伝説はもうおしまいかな?」

 

この嫌味の効いた上流階級風の香りは、間違いない。

やつだ!

 

「ちょっと見ない間にずいぶんと力をつけたな」

「君はちょっと衰えたんじゃない?

これでナイトなんでしょ? 僕がアロマ連合のマスターになる日も

そう遠くないね」

「おい、年上に向かって失礼だぞ!」

「僕のほうが年上だ」

「嘘つけ!」

「僕は大人だけど、君は子供じゃないか」

「姿の話だろ!」

 

まったく、相変わらず口が減らない……。

頭に草冠を被った薄緑色の髪の男性は、

高級なスーツで身を包んでいた。

 

「ペパーミント、どうしておまえがここにいるんだ?」

第21輪 不穏な影

ねえ君たち、その話くわしく教えてくれない?

ぼくのおじいさまが、本物のハーデスじゃないって?

 

          ――ペパーミント

 

休暇中のハーデス

 

魂が燃え上がるような轟音が鳴り、大爆発が森を飲みこんだ。

マノンは爆風で吹き飛ばされていた。

 

体が熱い! 心が痛い!

 

乱れる大気の中、

マノンは落ちないように翼を広げて気流に乗ろうとしたが、できなかった。

激しい風の中では無理に翼を広げようとすれば折れてしまう。

 

そのまま弧を描いて落下したマノンは運悪く背中から

大木の幹にぶつかった。背骨から全身に激痛がと痺れが走り、目がかすむ。

それでもなんとか枝にしがみつくことができたのは、

奇跡だった。

 

マノンが痛みと身体にたまった熱でぐったりしている間も、

森の遠くでは炎が大英帝国のように領地を広げていた。

 

だが、いまのマノンにはそんなことはどうだってよかった。

森が燃えようが、オレンジや三太がどうなろうが、関係ない。興味がない。

 

マノンはやる気が急速になくなるのを感じた。

生きる気力がなくなっていくのが自分でもよくわかった。

 

人間界を救うため、第一次世界大戦のような事態を防ぐために、

こうして幽体離脱をしてサンタ界へやって来たのに

自分は役に立つどころか、足手まといになっていることが悔しかった。

いまだって、オレンジと三太の戦いを空から見ていただけで、

何もできなかった。

ラベンダーとの秘密の特訓中、ラベンダーはわたしにこう言った。

――あなたには才能がある

あのときは浮かれていた。いい気になっていた。

でも、嘘だった。

わたしには才能なんかない。才能ってなに?

霊が視えたり、幽体離脱ができるニンゲンは少ないけど、

上の次元じゃみんな当たり前にできる。

素晴らしい才能があると思ってた。

でも、実際はオレンジの役に立つどころか、足を引っ張ってばかり。

敵が襲ってきたとき、人質に取られたりしたら?

わたしのせいでオレンジが死んでしまったら?

ニンゲンだって差別されたくないよ!

ヤダ! しょせんニンゲンだったって、オレンジに思われたくないけど、

でももうオレンジ死んじゃったしなあ。

どうやって家に帰ろうかなー。

 

マイナデスアルコールのネガティブなエネルギーで、

自分の周波数が下がっていることには気づいてるけど、

このままでもいいかなって思う。

だってわたしがいてもいなくても世界は変わらないもん。

マノンはどんどん自分の世界へと引きこもっていった。

森を燃やす炎が愛おしく感じ、きれいだと思った。

葉っぱのついてない枯れ木ばかりの青白い森は、

OBAKEが出そうで不気味だけど、なんだか美しい。

鳥のさえずりの代わりに、音として聞き取れない程のゆがんだギターみたいな

叫び声が酸素みたいに空気に含まれている世界は、

なんだかとっても刺激的で、うっとりする。

空は赤くて、何かの鳴き声がして、胸が冷たく熱い。

ここで暮らせたら、幸せだろうなぁ。

 

マノンがそう思って目をつむったとき、

強い不快感を感じた。

とてもクサイニオイを嗅いでしまったからだ。

魂から虫唾が走る。なんだこのニオイはと、マノンは咳こみだした。

気分はたしかに最悪だった。

しかし、鼻にまとわりついて中々離れないこのしつこいニオイは、

どこかで嗅いだような、ことが――あるような。

記憶の白い海にはひとつの点があるが、小さすぎて見えない。

もどかしいと思う間も、マノンはこのクサイニオイの正体が分からず

イライラした。

木の枝を強く叩きすぎて、マノンの手から血が出た。

鼻からは鼻血も出ていた。

だめ、どうしても思い出せない。思い出さないといけない気がするのに。

とうとう疲れてマノンは思い出すことをあきらめた。

枝の上に寝そべり、遠くで燃える炎をみつめて、

燃やされるって、どんな感じなんだろう。あったかいし、

もしかしたら気持ちいいかもしれないと思ったとき、

 

――オレンジの香りだ!

 

思いだした。

なんでクサいと思ってしまったんだろうと思ったら、

マノンの目から涙が出ていた。

良い香りのはずなのに。クサいと感じてしまった自分の心が恥ずかしい。

生きなきゃとマノンは思った。

自殺願望に駆られる人を見るように、

ニンゲンとして生きるなんてとっても恥ずかしいことだと本気で思った。

でもどうしてか、恥ずかしくても、蔑まれても、生きなきゃと思った。

ラベンダーに会いたい! オレンジに会いたい! パパに会いたい。 

生きる! 生きる! 生きる!

マノンはがんばって念じたが、数回でやめてしまった。

疲れた。メンドくさい。

 

マノンは目をつむった。

息を深く吸えば、とっても気持ちいい空気が肺を満たしてくれる。

オレンジがいなくても、ラベンダーがいなくても、わたしは幸せ。

あの炎に燃やされるって、どんな気分なんだろうな。

オレンジも炎のエネルギーは気持ちがいいって言ってたし、

わたしも燃やされてみたい。

 

マノンは鳥に変身した。

その姿はとても鳥と言えるものではなかったが。

マノンが変身したそれは、

ギリシャ神話に出てくるキマイラのように、いろいろな動物が混ざり合った

よくわからない姿だった。

 

うなり声をあげて大木の枝から飛び立った魔獣は

重々しい動きで炎の海へと飛んだが、

体があまりにも重すぎて、だんだんと降下していった。

地面を歩く姿にはその土地の主のような威厳があり、

途中、顔のない灰色の人間に囲まれて襲われたりしたが、

何でもできる気分になっていたマノンの敵ではなかった。

自分でも驚くほどのパワーを発揮し、マノンは灰色の人間たちをなぎ倒した。

顔のない灰色の人間は身長が2メートル以上あり、全身が灰色の毛むくじゃらだった。

マノンは最後の一体の首を嚙みちぎって頭を投げると、

ふたたび炎の海に向かって歩き始めた。

 

やっと、さっきの大木から歩いて半分ぐらいのところまで来ると、

後ろから何かが飛んでくるのに気づいたが構えた時には時すでに

遅く、緑色の旋風にマノンは吹き飛ばされた。

変身が解けて人間の姿に戻ったマノンは薄れゆく意識の中で、

だれかに後ろから口をふさがれて、ひどくニガい香りを体内にムリヤリ

吸引させられた。

支援学校の発表会

先日、支援学校の発表会に行ってきました。

 

ダンスを踊ったり、劇をしたり、

オリンピックを開いて手作りのボートに乗ったり

カヌーのパドルを持って舞台上の障害物を避けて行ったり、

楽器を演奏したりしていて、楽しませて頂きました。

 

みんっな!! とっても可愛かったです!!!

キュートで、キュートで!!

 

舞台の横の壁には画面が付いていて、舞台上では

時間の都合上できないオリンピックの他の競技の

映像が流れるんだけど、レースでうちの小学4年生のもんもんくんが

バトンを受け取って駆けていく姿が、一番カッコよかった。

おせじではなく本当に。

もんもぉぉぉん!!

すっげえカッコよかった!!

運動が好きな性格というのが、功を奏したんだろうな。

 

赤オニちゃんも、カヌーやフラフープの踊りを不安そう?

めんどくさそう? な顔だったけど、

できていてよかった。

 

正直なことを書くと、発音が苦手な子の言っていることが

よく聞き取れなかったり、催しとしてのクオリティが低いかもしれません。

まったく気にならなかったといえば嘘になりますが、

どうでもよかったです。

障害を持っていても。できることが限られてはいても。

みんな楽しんで練習した演目を披露していたし、

そんなみんなの姿を見るのが、ぼくも楽しくて楽しくて。

 

クオリティは、たいしたことはないです。

例えば劇団四季のミュージカルとか、シルク・ドゥ・ソレイユ

のほうがはるかにレベルは高いけど、

この発表会は、それとは別種の感動がありました。

 

『命』を感じる。

 

障害を持った子たちが、文字通り一生懸命に生きていること。

いま自分が何をやっているのかもわからない子もいるけど、

側で先生に手助けしてもらいながら、それでも楽しんで生きていること。

 

純粋に、すごいと思いました。

障害を何も持たない人たちでも、人生を楽しむことができない人は

たくさんいて、たくさんいて。

ぼくたちは自分の脚で行きたい場所に行って、

自分の目で見たい夢を見ることができるのに、不満ばっかり言って。

 

これも、差別発言にとられてしまうかもしれませんが、

自分は健全な体と脳を持って生まれたのに、

もっともっと頑張れるのに、何をやっているんだろう?

そう想いました。(ぼくの場合、もうちょっと休んだほうがいいのかもしれないけど)

『命』と向き合って生きるのは、彼らのほうが

ぼくたちよりも上手で、ちょっとうらやましいとも思いました。

もちろんぼくだって、今までの人生や転生でいろんな経験をしたはず

だけど、自分の『命』と向き合って生きているけど、

彼らのほうが、ずっとずっと上手。

 

来てよかった。

 

最後の演目は児童全員で流行りのダンスを踊るのだが、

赤オニちゃんのクラスがぼくの座席の斜め前で待機しているとき、

ぼくはなんとか赤オニちゃんに気づいてもらえた。

手を振ると、赤オニちゃんはこぼれるような笑顔を見せ、

しばらくの間勢いよくぼくに手のひらを振っていた。

……演目中よりも元気だな。

もう1回手を振ると、また勢いよくけっこうな間手のひらを振っていた。

先生がちょっとビックリしたぐらい元気だ。

それにしても、親御さんはたくさん来ているのに

どの児童よりも長い時間、元気よく、赤オニちゃん

はぼくに手を振ってくれていたな。

参った。人に好かれるのは苦手なのに。

もんもんも気づいてくれてよかった。

 

最後の演目のダンスが終わり、教室に帰る時、

仕切りの側まで近づいたぼくは、赤オニちゃんに声をかけることができた。

「赤オニちゃん、とってもよかったよ、すごいかわいかった」

すると赤オニちゃんは、笑顔になった。

この種類の笑顔をぼくは知っている。

これは、彼氏がやってきたときの彼女の顔だ。

ま、赤オニちゃんが幸せそうなら、それでいっか。

恋をして、成長してくれ!

 

そういえばこんな言葉があるな。

「女性ピアニストは、男を知って上手くなる。

男性ピアニストは、女を知ってダメになる」

 

恋で赤オニちゃんの世界が広くなるなら、職業冥利に尽きる。

 

この日は、もんもんのお母さんも来ていた。

もんもんの家は、ぼくも詳しくは知らないが、

お父さんもお母さんも家を出て行ってしまい、

いまはおじいちゃんとおばあちゃん、それにおばさんと

一緒に暮らしているらしい。

同僚から「裁判で会ったらダメって言われてるそうよ。

だからこうやって内緒で来てるみたい。わたし、前にもんもんくんを

よろしくって言われた」

 

やめてくれよ! 俺そういう話弱いんだから!

泣いちゃうよ。涙出なかったけど。

去年あたりからぼくの人生はどうも、愛を学ぶ時期に入っているらしい。

 

もんもんくんのお母さんをぼくは、お母さんだなと思った。

ちなみにぼくのお母さんは、裁判所から会ってはいけないと

言われていたにもかかわらず、平気で不倫相手とイチャイチャしていたので、

お母さんってどうしてこんなにも違うんだろう? と思った。

 

ちゃんちゃん♫(オチつけてみた)