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のほほんほわほわ

植物擬人化小説『ラベンダーさん』が読めます

エピソード・シャチくん

ぼくと赤オニちゃん

シャチくんは小学三年生の男の子。典型的なADHD。

シャチの人形が大好きで、持っていると落ち着くため、

だいたいいつも持っている。

 

ADHDというより、前世はシャチだったのでは?と思うぐらいに

元気で無邪気。時に残酷。

よくしゃべったり、落ち着きがないため叱られてしまう。

叱られない日はない。叱られランキングNo,1.

乗り物が大好きで、レゴで自作した999を持っているが、

よく壊れる。しかも床に置きっぱなしにして、人に壊されると怒る。

キャプテン・ハーロック、銀河鉄道999、宇宙戦艦ヤマトに詳しい。

ぼくの世代でも知っているやつは少ないぞ。

実際の戦艦大和や三笠についても詳しく、三笠については記念艦にも

行ったことがあるそう。

 

将来の夢は車掌さん。

週4の施設利用。

 

よくダウン症のもんもんくんのことをバカにする。

これについてはもんもんくんに非があるが、

小学4年生のもんもんくんは

精神的には1年生ぐらいだからかなりしょうがない部分がある。

不機嫌になると顔にグーパンしてしまったりと……。

 

今日はそんな彼のお話。

 

今日の療育活動は、良いことの発表。

「だれが。いつ。どこで。何をした。そのときの気持ちは」

この言葉が書かれた紙を見ながら嬉しかったできごとを

皆の前で発表するのだが、山形県にSLに乗って行ったことを

発表していた。一番長くしゃべることができて、誇らしげで良かった。

 

6時便でみんなを家に送る車の中で。

ぼくは手でサメを作っていた。

ぼく「いただきまーす」

シャチくん「わたしは神様です」

ぼく「神様!?」

シャチくん「そうです、人間を食べるのをやめなさい」

ぼく「だってお腹空いてるんだもん」

シャチくん「わたしがご飯をあげましょう」

ぼく「わーいわーい」

シャチくん「ついでに体を大きくしてあげましょう、ビッグライト!」

ぼく「わぁぁぁぁぁ!」すぼめていた指先をパーのようにする。

シャチくん「それでは私は天国に還ります」

ぼく「天国っていいところですか?」

シャチくん「いいところですよ。食べ物は美味しいし、気持ちがいいです。

肉食のサメは、肉食のサメの天国へ行きます。

でもジンベエザメは肉を食べないので、人間と同じ天国へ行きます」

ぼく「マジか!?」

シャチくん「ちなみにわたしの名前はかみぞうです」

ぼく「かwwみwwぞうwwww」

 

こんな微笑ましいやりとりがありました。

 

シャチくんはいつもエネルギッシュだけれど、

五年生の大火くんに泣かされた一年生の妖精ちゃんに

絵本を読んであげたりと、思いやりを持った男の子。

 

きみならきっと、いい大人になれるよ。

高校生でたぶん、相当やんちゃしそうだけど(笑)