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のほほんほわほわ

植物擬人化小説『ラベンダーさん』が読めます

「あなたの魂うばったからね」

おもな登場人物紹介

妖精ちゃん
「にゅ」が口癖の小学一年生。
家庭の事情で施設を利用。
雪の妖精みたいに弾んだ動きをする。
将来はフィギュアスケーター

チアちゃん 小学三年生。
この前山形までチアガールの合宿に行った。
数日前にチアガールの発表会へ行き、
みごと金の盾をもらった。

赤オニちゃん 小学四年生。
今年の抱負は田谷野さん以外のスタッフを全員やっつけるらしい。
最近お母さんに彼氏ができたので、
しっかりしなきゃと思っている。
だからなのか、来室後すぐ宿題をするし、
帰りの時間になると支度も早い。
ストレスにはなっていると思う。
よい状況であってほしい。

赤鬼さん
嘘をついたらやってくる赤い色の恐竜の人形。
嘘をついた人を赤鬼の世界へ連れて行って、舌を抜く。たまに足も抜く。
赤オニちゃんが作った設定なのか、何かのアニメやお話に影響を受けたのか……。

シャチくん 小学三年生。
おんぶをゼロ戦と称し、田谷野さんに乗艦する。
撃てぇッ!!!

田谷野さん
中学生の卒業式の日の夜、友だちの
「俺さ、お母さんがお父さん欲しい? って聞いてきたから、
うん欲しいって言ったんだよね。それでお父さんが戻ってくると思ったら
全然知らないやつがいきなり家に来たから、誰だよお前!!? って叫んだよ」
という話を寿司屋で聞いて大爆笑。
かく言う本人も母親の不倫相手と数年間暮らし、
おもしろい話をいっぱい持っているのだが、
同僚からは今日、「重いからやめて」と真面目なトーンで言われた。
おもしろいのに……。虐待経験者あるあるだね。
おもしろく話してるのに周りと温度差があるって。

でも、虐待とか家庭の事情の話をしていると、
体験時よりも周りの同情する反応のほうが傷つく。
「お、おう……」←この反応が体験したことより一番傷つく(笑)

赤オニちゃん「わたしおじいちゃんいないよ」
ぼく「お、おう……」

でもぼくも同じことをやってしまうのだった(苦笑)


では、はっじまっるよ~~~~

このテンションウザいかな?

今日はまず赤オニちゃんとまるこちゃんのお迎えに行ったあと、
妖精ちゃんを迎えに行った。

送迎は時間との戦いだ。
このときは余裕があったが、いろんな子たちを決められた時間に
学校に迎えに行くので、ドライバーさんはけっこう大変。
しかも、子供たちは友達としゃべって、出てくるのが遅くなる場合があるので、
切羽詰まっている時はさあ大変。あとはそのときの道路の込み具合もあるし。

ね。

帰りの会が長引いたり、6時間目の授業でずっとチャンバラごっこして、
先生に怒られて謝るまで残らされて、予定より20分遅れて
下駄箱にやっと出てきたり……。だれとは言わないけど。

大火くんとかね。

だれとは言わないけど。

さあ本題に戻ろっと! びゅんっ!


妖精ちゃんとぼくは、チアちゃんを迎えに行った車が
戻ってくるのを待っていた。

妖精ちゃん「石があるね、何かいるかな? 動かしてみて」
ぼく「……わ!」
妖精ちゃん「ちょっと!」ぱん、ぱん!
ぼく「アッハッハ!」
妖精ちゃん「えい」
ぼく「あ、ちょっと押さないでよ、道路に出ちゃうでしょ」
妖精ちゃん「えい!」しめたぞ。みたいな顔をしている。
ぼく「ちょっと、ひかれちゃうでしょ!」
妖精ちゃん「えい!」
ぼく「はい妖精ちゃん道路に押しちゃいまーす」
妖精ちゃん「きゃあ! きゃあ!」パシ、パシ
ぼく「痛い痛いフフ!」
妖精ちゃん「もうっ!」

車内。

チアちゃん「わたしねー、おとといチアガールの発表会に行って、
そのあと焼肉食べたの。田谷野さんにはおみやげないよー!」
ぼく「なんでだよくれよぉぉぉ! なんでだよぉぉぉ」
チアちゃん「あげないよぉぉぉ!」

妖精ちゃん「見てカエルさん」指で帰る作って。
チアちゃん「田谷野さんの魂奪った! 食べちゃお!」

聖徳大使タイムだ! ぼくはふたりと同時に
会話しなけれならないんだ!!

席は、車の後部座席にぼくとチアちゃん。
真ん中の席、ぼくの前に妖精ちゃんが座っている。

ぼく「サメさん来た! カエルさん食べちゃお!」手でサメを作って。
妖精ちゃん「え!? カエルは山にいるからサメは来れないよ?」
チアちゃん「田谷野さんの魂もーらい!」
ぼく「やめろぉ! 死んじゃうだろ!」
妖精ちゃん「サメは海に住んでるんだよ」
ぼく「新種のサメだから山にも行けますぅ!」
チアちゃん「ダダダダダ! 田谷野さんの魂いっぱいもらった」
妖精ちゃん「やぁぁっぁ! 逃げるもん!」
ぼく「パク! パク!」
妖精ちゃん「届かないもん」
チアちゃん「あーん! おいしいぃぃ」
ぼく「チアちゃんの魂もーらい!」
妖精ちゃん「もうやーめた」
チアちゃん「魔法にかかってるからわたしの魂奪えませーん」
ぼく「パク」シュ!
妖精ちゃん「きゃあああ!」
ぼく「ずるーい、魔法って」
チアちゃん「見て、魂あーん」
妖精ちゃん「ここまでは届きませーん」身体をドライバーさんのほうへよせて。
ぼく「魂かえせぇぇぇ」
チアちゃん「かえしませーん!」
ぼく「バグン」がんばって手をのばして!
妖精ちゃん「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

疲れた。

読んでるみなさんも疲れたと思いますが、こんな混沌とした感じ。
たまに三人同時に相手をしなければならないのです……(笑)

なお、来室してから帰る最後の最後まで、
チアちゃんはこの――ぼくの魂を奪っては食べる遊びをしていた。

チアちゃん「見て、いっぱいもらった! 
あーん、もしゃもしゃ! 美味しい!」

ぼく「吐きだぇぇぇぇぇぇ! あ! がくっ」
このあとゾンビになってメチャクチャ追いかけまわした。

 

妖精ちゃんは他の教室へ。
チアちゃんはぼくと一緒にいつもの教室へ。

教室へ戻ってきたあとは、
教室内で赤信号ムシした赤オニちゃんとブラックくんをひたすら
追いかけまわして遊んだ。

活動のクモの巣くぐりをした後は、
赤オニちゃんといつもの赤鬼さんの遊びをした。

赤オニちゃん「わたし? わたし何もやってませんよ?」
佐藤さんといううら若きキレイな女性の人形を持って、
他の人形を踏んづけている。
ぼく「あ! あなたいま噓つきましたね! 赤鬼さん呼びまーす!」
チアちゃん「隙あり! あなたの魂もらったわ!」
赤オニちゃん「きゃぁぁぁ! もう嘘つきませーん! 許してくださーい!」

ちなみに佐藤さん扮する赤オニちゃんはこのあと
また嘘をつき、「もう嘘つきません許してください」と言い、
とうとう三回目の嘘をついたので、赤オニの世界に強制連行!

赤オニちゃん「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

赤オニちゃんの人形のレギュラーメンバーには
佐藤さん、大山さん、ウサビッチ、ウサギ、
まあ、いろいろいるけど、この日、なぜかウサビッチ
赤オニちゃんからいじめられていた。

佐藤さん、大山さん、ウサギの人形を持って赤オニちゃんは
ぼくから逃げた。

赤オニちゃん「もうウサビッチとは遊びませーん!」
ウサビッチ扮するぼく「なんでだよう! 赤オニちゃん! 遊んでくれよう!」
赤オニちゃん「やーだよぉー!」

いろんな遊びがあるなwww

 

一日が濃いっ!!!
書くことありすぎる!!!
長い!! 指疲れた!!
これが毎日あるから、本当に濃厚ですね(笑)

最後は、他の児童が全員帰ってがらんとした教室にいる
シャチくんをおんぶして他のスタッフに襲撃しておしまい。

シャチくん「行け! ゼロ戦だぁ!! 攻撃ぃぃぃ!!」
学校の帽子をブンブン振り回すシャチくん。
ぼく「バババババ!!!」
同僚「オラァッオラオラオラオラオラ」
シャチくん「やめてぁあ! ぁぁアアアッ!」
ぼく「はいぃぃぃ、墜落ぅぅぅぅ」
シャチくん「え!? 俺しか攻撃されてないからまだ大丈夫だよ!」
ぼく「いや、パイロットが死んだらもうおしまいだよ」
シャチくん「ねえ田谷野さんのおじいちゃんゼロ戦作ってたんだよ!
すごくない!? 会いたい!!!」
ぼく「いやね、戦争あったの何年だと思ってるの。
もう死んでるよ」
シャチくん「死んじゃったのか」ショボーン

そのときぼくは、もう帰ったはずのあの子の声が聞こえた。

【あなたの魂うばったから。もしゃもしゃ】

ぼく「え……部屋の中にまだ残ってないよね」

ちゃんちゃん!

最後だけホラーみたいにしちゃった(笑)

 

おしまい☆