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のほほんほわほわ

植物擬人化小説『ラベンダーさん』が読めます

「あ、いまウソついた! 赤オニの世界つれてっちゃうぞ!」

ぼくと赤オニちゃん

ぼくと赤オニちゃん。

 

赤オニちゃんはちょっとバイオレンスな女の子。

暴力こそ振るわないけど、イヤなことや嫌いな人には

ノドが枯れてしまいそうな声で「キライィ!」とすぐうなる。

小学4年生。

好きな人形:ウサビッチと佐藤さんと大山さんとリボンちゃん。

好きな食べもの:おすしとハーゲンダッツ。

好きな人:いっくんらしい?(疑問形にしているが、職場の同僚はそう思っている)

 

ぼくは児童施設で働き始めてもうすぐ2か月の新人。

管理者からは仕事ができると思われており研修期間にもかかわらず

賃金を上げてもらったが、本人はただ楽しく遊んでいるだけ。

 

(一応念の為に書いておくが、ただ楽しく遊んでいると書いてはいても、

やることはやっているし、考えるべきことは考えている。

世の中には自分のことを棚に上げる口うるさいおじいさんおばあさん

がいるので、一応、一応ここに記しておく。

せっかく冗談を書いても、冗談が通じない人の為にこんなことを

書かなきゃいけないのだから、世の中ってヤダね)

 

この赤オニちゃんとぼくがいまハマっている流れが

赤オニさん。

この流れというか、赤オニさんの下りが本当に面白くて面白くて、

ぼくは大好き。一日の疲れが吹っ飛ぶ瞬間なのである。

 

たとえば人形遊びで誰かが暴力を振るったり、スカートをめくったり、

警察ごっこではぼくと赤オニちゃんにとってはもはや定番の信号ムシ

をすると、まず警察がやってくる。

そして悪い人役の赤オニちゃんかぼくが「やってません!」と言うと、

もうひとりが「あ! いまウソついた! 赤オニの世界つれてっちゃうぞ」

と言って赤オニさんの人形を持ってきて、追いかけっこがスタートするのだ!

 

(しかも、赤オニさんと呼ばれる人形は赤い背びれの恐竜)

 

最終的に赤オニの世界に連れていかれた人形は、赤オニちゃんの手で

下を抜かれる(もちろん抜くフリ)。

ただ、この前のマグネット遊びでぼくが動かしていた

シールのように薄い青年のマグネットは、下を抜かれた後、

「反省しても許しません」と赤オニさん役の赤オニちゃんに

言われ、本当に足をちぎられてしまった!

もちろんぼくは大笑いした。

やっちまったものはしょうがない。

 

ぼくは赤オニちゃんが好きで好きでたまらない。

(もちろん恋愛感情ではない)

 

この仕事で一番最初に打ち解けた子であり、

一番なつかれている子だ。

施設の子供たちはみんな、ひとりひとりが本当に愛しくて愛しくてたまらないが、

赤オニちゃんと遊んでいるときは、ことさらに、仕事を忘れるほど楽しい。

 

赤オニちゃんが一年生の頃から見守っている先輩指導員の方にも

赤オニちゃんはノドが枯れそうなうなり声で「あっち行け! キライ!」

と言うのに、入って一か月も経っていないぐらいから、

なぜかぼくは急になつかれて。

子供って、心を許すのが速すぎる!!

 

理由はまあ、思い当たると言えば思い当たるけど、

どうしてぼくなんだろう? と、

『ラベンダーさんと征服の草Ⅰ アトランティスへの不満』

を書き終えた頃と同じぐらいには疑問に思う。

 

ぼくは自分のやりたいこと、人生においての巡り合いやタイミング、

進むべき場所は、得意の霊感や直感で見抜くことができるが、

自分のそういうところはよくわからない。

(だって、要は自分の人柄がいい、徳が高い、精神的に優秀だって

認めてしまうことになるでしょ? わかる人って言ったら)

 

ここでは書き切れないので、またおいおい、

赤オニちゃんとの日々を書いていこうと思う。

 

最期にこれだけ自慢させて。

普段あんまり人に自慢したりとかしないけど、そういう年頃だから許して!

 

去年の12月下旬、いまの職場で働き始めて一か月経つか経たないかぐらいのとき、

スーパーで買い物をしていたら赤オニちゃんの生き霊? 念? が飛んできて、

「先生何やってるの~!」って抱きつかれた。

 

子供の想い、パワーってすごいと思った。驚いた。

でも、そこまで想ってくれているんだって伝わったよ。

ありがとう赤オニちゃん。大好き!

 

きみの世界がもっと広がれ!